第7話「熱血刑事との出会い、中編」

深夜十二時のこと私達は別々の部屋で向かって眠りについていた。すると突然三分後の知らない男達が現れて周の部屋に行き、周が撃ち殺される予知を見た。私はすく に目が覚めてスマホを持って周の部屋に行った。ドアを開けて部屋の中に入ると鍵を閉めて





「周、周起きて!」「んー光?まだ夜中の二時でしょ?」スマホの画面を見て言った。「そうなんだけど緊急事態なんだって後一分で知らない男の人たちが来るだから今すぐここから逃げないと」リビングの方から窓ガラスが割れる音が聞こえてきて「えっもう来たのか」



私は周の体を起こして「私が劣りになるだから周はその隙に逃げて」「えっ何を言ってるの?そんなこと出来るわけないじゃん一緒に逃げよう」「私なら大丈夫片付けたらすぐに周を追いかけるから」「光」ドアの外から銃声が聞こえてきてドアが蹴り倒される。




「「!?」」男達三人が現れて私は周を自分の背中で隠す。「見守光見つけあの女殺せば十億円が手に入る、」「さっさと殺して十億円手に入れるぞ」「上等だ相手になってやるからかかってこい」私が言うと一斉男達が私に向かってくる。やるしかないと立ち上がった瞬間






「光ちゃん!」佐藤刑事がに現れた、そして三人の男達を次々と投げ倒して行った。男達が動かなくなったところで警察バッチをつけたスーツ姿の男達が三人現れて犯人を連れていった。「光ちゃん怪我はない?」私に聞く。






「どうして貴女がここに居るんですか?!?まさかずっと家の前に居たとか言いませんよね?」「居たよだって川口社長に光ちゃんを護るように言われてるからね」「えっ社長が護衛って光の身に何かあったんですか?」周は心配そうに佐藤刑事に聞く。「えっ弟君に話してないの?実は光ちゃん……」





「あーちょっと佐藤刑事来てください」私はリビングに佐藤刑事を連れていき「あの勝手なことしないでもらえますか?貴女が来なくたって私だけであの三人を倒せてましたそれに周の不安にさせるようなことは決して言わないで下さい、周には何事もなく心穏やかに生活をしてほしいので」




「弟君想いの優しいお姉さんだね光ちゃんはでも光ちゃんがどんなにそう願ってもきっとその願いは叶わないこのゲームを始めた真犯人を捕まえない限り光ちゃんは命を狙われ続け、弟君である周君はもしかしたら危険な目に遭うかもしれない」





「例えそうなったとしても私は貴女に護ってもらう気はありません、警察など信用できません、周が危険な目に遭うのなら私は私の全てを懸けて周を守るだけです」「光ちゃんは誰が守るの?」






「自分の身ぐらい自分で守れます、それに私の身に何か遭ったとしても貴女には無関係の事ですので気にしないでください」「光ちゃんは警察が嫌いなの?」「はい嫌いです、出来るのとなら関わりたくもない、私の母はいつも市民を想いで必ず市民を守る警察官でした」






「見守凛さん、この街でその名前を知らない者は居ないって言われるほどの有名人」「母は私の誇りでした警察官として最後の最後までこの街を自分の人生を懸けて守ったけれどそんな母を警察庁のお偉いさんは見捨てた、それだけじゃない私の父の事件も」





「四年前同じ日に私の父は殺された、状況から見て殺人事件のはずなのに警察はろくに捜査をせずに未解決にした、お父さんは何も悪いことしてないのに無念でなりませんそれだけじゃない、警察庁のお偉いさんは国会議員、総理大臣などを先に安全な場所に逃がした、この町の人も見捨てたんですよ貴女達警察は!」






「光ちゃん……」「許せません、上の指示に従った貴女も同罪ですよ私は貴女を警察庁をこれからも絶対に許しません」






「光ちゃんが怒って当然だよ私も同罪だよ光ちゃんのお母さんを守れなかった、私も見捨てただから憎まれても仕方がない謝って済む話ではないけれどごめんなさい」佐藤刑事は頭を下げる床を見ると佐藤刑事の目から涙が流れている事が分かった。





「何で貴女が泣くんですか?泣きたいのは私の方ですよ貴女が何を言っても私は貴女を信じません、ですからお帰りください」私は周の元へ行った。気づいたら周の部屋で周と一緒のベットで寝ていて朝の五時になっていた。「もう朝か~周の朝食作らなきゃ」




私は顔を洗って着替えて台所に行きご飯を作って六時になって周が起きてきた「光おはよう」「おはよう周よく眠れた?」「うん光と寝たから安心したのかぐっすり眠れたよ」「それは良かった周今日は周の好きなフレンチトーストだよ」「やったーいただきます」




フレンチトーストを美味しそうに食べる周を見て私は周を〈何があっても周を守りたい、守らなきゃならないけれどでもあんな風に見知らぬ男達が大勢で襲いかかって来たら私だけでは守れない〉「仕方ないな」「えっ何が?」「うんうん何でもないよ」〈信用できないけどあの刑事に頼むしかないか周を守る為にあの刑事を利用する〉




五時間後私はカーテンを開けて佐藤刑事がいるか確認する、家の前には黒い車があった。「行くか」私は車に向かって歩いて行った。私に気づいた佐藤刑事が車から下りた。「おはよう光ちゃん」「今日は三時から社長の誕生日パーティーがありますだから一緒に来てください」





「えっ私も行っていいの?」「勘違いしないで下さい、私は貴女を信じた訳ではありません、周の安全を確保する為に貴女を利用するんです、だから何があっても周を守って下さい」「分かった周君のことも光ちゃんのことも何があっても必ず私が守るから」




「三十分後に出発します用件はそれだけです」私は玄関に向かって歩く、その途中「変な人私がこんなに冷たくしてるのに必ず守るって、でもあんなのただの口からのデマカセだろうし信用する必要ない」〈そうだよ信用しちゃいけない警察なんか〉



三十分後にパーティードレス、タキシードに身を包んで佐藤刑事の車でパーティー会場に向かう。パーティー会場に入った私達は「光、周来てくれたのありがとう」「はい社長誕生日おめでとうございます」私は花束を周は用意したプレゼントを社長に渡す「ありがとう二人共今日は楽しんで行ってね」「はい」「ありがとうございます」




私と周はお礼を言うと社長は笑顔で別の人の所に行った「光、俺お手洗い行ってくる」「それなら佐藤刑事に付いて行ってもらって」「大丈夫だよ佐藤さんは光を守ってあげて下さい」「周」「なら私の部下を周君の護衛につけるのはどう?」



「はいそれなら光も文句ないでしょ?」「周警察だからといって信用しちゃダメだよ身の危険を感じたらすぐに逃げて」「何それ」そう言って微笑み部下の人と会場を出る周私はそんな周を姿が見えなくても出ていったドアをずっと見続けていた。




「そんなに周君の事が心配?」「当たり前です信用出来ない警察と一緒に居るんですから目の届かない所に居ると不安でたまりません貴女方警察のせいで周の身に何かあれば私は貴女方を訴えますからそのつもりで」「例え信じてもらえなくても私が二人を守る事には変わりはない」




「本当変な人でも、私は簡単には信用しませんもし貴女を信じたいと思える時が来るとするなら貴女が今言った言葉を真実に変えたときです、まぁそんな時は来ないと思いますが」「そんな時が来るように頑張るよ」「勝手に頑張ってください」「手厳しいね」




その数秒後頭の中で周が知らない男達に連れて行かれる予知を見た。「周!!」私は走り出す、「光ちゃん待って」私を追いかける佐藤刑事私は急いで会場を出て駐車場に行った。駐車場に着いた頃には周の姿が見えなかった。「そんなん周……」周と一緒に居たはずの刑事が居た。



私はすぐに走り掴みかかって一発殴った「周はどこだ!」「光ちゃん落ち着いて」佐藤刑事は私を止めようとするが関係なく私はもう一発殴る「周はどこだ!周を警護していたはずのあんたがここにいて周が居ないなんてそんなのおかしいでしょ?」





「一回手を離してお願い光ちゃん」私は手を離す「やっぱり離れるんじゃなかった貴方に周を任せること事態が間違えだった無謀でも私一人で守るべきだった」「光ちゃん……」「貴方が周を男達に引き渡したことは分かっています、周はどこですか?」



「……」何も言わない刑事佐藤刑事が「新堂君本当に周君を引き渡したの?黙ってないで答えて!」「すいません娘を人質に取られて見守周君を引き渡さなきゃ殺すって脅されて」「それで周を売ったのですか?何の罪のない周を、あんたそれでも警察官か!」私はまた掴みかかる



「光ちゃん!」「周が何をしたと言うの?あの子に何の罪があると言うの?これからなんです、私はただ周に生きていてほしいだけです、これからやりたいことを思い切りやってほしいだけです、周の人生を貴方に奪う権利なんてない!」





「光ちゃんの言う通りだよ誰も周君の人生を奪う権利なんてない、彼にはきちんと罪を償わせるだから手を離してお願い」私は手を離す「新堂アルト、幇助犯の罪で現行犯逮捕する」佐藤刑事が手錠をかける「宣言通り貴女方を訴えますからそのつもりで」







私は私はその場を離れた。私は会場を出て「どうしようかな警察を訴えるにしてもまず先に周を探さないと」すると予知をで周の居場所が見えた「周!今助けに行くから少し待ってて」私はスマホで住所を調べてタクシーに乗り住所を伝えて向かった。着いた場所は去年潰れた不動産会社だった。




「ここかに周が居るのか?久しぶりだな、全員蹴散らしてやる」私が乗り込もうとすると後ろから腕を捕まえられて振り返ると佐藤刑事が居た。「まさか一人で乗り込むつもり?危険過ぎる」「どうしてここが分かったのですか?」「私の部下に能力者がいてその能力で見つけてもらったんだ」



「もう貴女に関わるつもりはありません、周は私が助けます」「一人では行かせられない私も一緒に行く」「俺達を忘れないで下さい」「山田君」山田刑事と九人の刑事が居た。「お好きにどうぞ、ですが周を助けるのは私ですから皆さんは皆さんの仕事を勝手にやってください」



私達は会社に乗り込んだ。周の姿を見つけると「周!」周はハイプ椅子に座り手足を縛られ口にはガムテープが貼られていた。「見守光見つけたあの女を殺せば十億が手に入る」「光ちゃんを何があっても守れ!」「「はい!」」





佐藤刑事以外の刑事達が返事をすると「殺せ!」「かかれ!」犯罪者十人と刑事十人が一斉に走り出した私は格闘する両者を見て「何これ?刑事ドラマのワンシーンみたい、ってそんなこと言ってる場合じゃなかった周!」私は周の元へ走る全身ボロボロの周の姿を見て私は怒りに震えた。




こんな目に遇わせたあの男達を思い切りぶん殴ってやりたいと思ったけどグッとこらえてガムテープを剥がし「周しっかり周!お願い目を開けて」目を開けた周は弱々し声で「ひっ光……」





「周ごめんねちゃんと守れなくて私が側を離れたばかりにあんな刑事に周の事を任せさえしなければこんなことにはならなかったのに大丈夫誰にも周を傷つけさせないから」「!?光逃げて!」「えっどうしたの?」後ろを振り返ろうとしたとその時首筋に電気が走った




「うっ!」「光!」「しゅ……う」私の視界はそのまま暗くなった。


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