第6話「熱血刑事との出会い、前編」

私は目を覚ますと自分の部屋にいた「一日また戻ったんだてことは今日は十四日、そうだ周!」私は部屋を飛び出して「周!周!どこ?お願い居るなら返事をして、周!!」「どうしたの?そんな慌てて悪夢でも見たの?」周は部屋から出てきた。




「周!」私は周を抱き締める。「周……周……」「どうしたの?何かあった?」泣く私を抱き締める。しばらくして離れると「もう大丈夫なの?」「うんありがとう周」「で?何があったの?」「それは……」インターホンが鳴る、「ごめんね周ちょっと待ってて」




私はインターンホンの画面を見ると誰も映ってなくて「誰だ一体」私は玄関のドアまで行きドアを開けるすると誰も居なくて地面を見るとダンボール箱が置いてあって「何だこれ?いかにも怪しいダンボールだこと」私は覚悟を決めて私はダンボールの箱に付いてるガムテープを取り開く。




中には赤い封筒がありその下には赤い布があった。「何だこれ」赤い布を取ると爆弾があり取った瞬間タイマーが動きだした。「!!」私はすぐにその爆弾を手に取り空に向かって投げた赤い封筒を手に取り玄関に入りすぐに閉めた空中でドーンと爆発した。





私は開くと爆弾の破片は地面に落ちていた。「何なんだ一体誰がこんなこと」私は赤い封筒を開くと中に紙が入っていて「これで終わりではないこれはほんの挨拶だ次は必ずその命を貰うもちろん弟もだ、ふざけてるなこいつ」




私は中身を見ると写真があって「!?」そこには周と私が一緒に写っていた。「この場所が確実にバレてるねかなりまずいな」私が困惑していると「光!大丈夫?何かものすごい音が聞こえてきたけど」言えない、周には言える訳がない。「うんうん何でもないよそうだ周今から荷物をまとめて」




「えっ何で?」「今から佐藤さん家に行くから」「えっ佐藤さん家に?」「ほら部屋に行ってまとめてきて」「私もすぐに荷造りするから」「分かった」周は部屋に向かう「周、今度は必ず守るからね」私は部屋に行き佐藤さん連絡して家に泊めてもらう事を許可もらった




荷物をまとめた私達佐藤さんの迎えを待つインターンホンが鳴り佐藤さんの姿を確認してドアを開ける。「佐藤さん」「光ちゃん、大丈夫?怪我はない?」 「はいとっさに空に向かって投げたので巻き込まれずにすみました」「でも一体誰がこんなこともしかして五年前の犯人かな?」




「それは分かりませんですが今分かっているのは私が命を狙われていて周ももしかしたら危険な目に遭うということだけです」「取りあえず私の家に行こうこれからのことはそれから考えよう」「はい周を呼んできます」「うん」そして私達は佐藤さんの車に乗り家の前まで来た。




「「えっ広い」」私と周は声を合わせて言うと「そう?私はずっとここに住んでいたからでも広さ的には名古屋ドームの広さに近いかな」「「えっ名古屋ドーム!」」「そんなに驚く事かな?」




「さぁ立ち話もこれぐらいにして寒いし中に入ろ」「ありがとうございます」私達は佐藤さんに案内されて中に入る玄関に一人のおじさんが立っていて「うわぁ!ビックリした」周は私の背中に隠れる





「お父さん何でこんなことに立ってるの?」「えっお父さん?」周は驚いたのかキョトンとした顔で私を見る私はそんな周がたまらなく可愛くて頭を撫でて「そうだよ、佐藤さんのお父さんの佐藤泰造さん」「光の知り合い?」






「うん泰造さんとは仕事で何度かあってるからね、ですよね泰造さん」「あぁ久しぶりだな光元気にしてたか?」「はいすいません突然押し掛けてしまって」「いいんだ光ならいつでも大歓迎だその子は?」「私の弟の周です」「そうか遠慮はしなくていい好きなだけここに居てもらって構わない」




「ありがとうございます」私が礼を言うと周も私にしがみつきながら「ありがとうございます」私はそんな周の頭を撫でる「部屋に案内するよ」私は佐藤さんに案内されて別々の部屋に行った。私は荷物を下ろし片付けているとしばらくしてノックが聞こえていた。



「はい」「光ちゃん私だけどちょっと話せる?」「どうぞ」佐藤さんは入っていて「おっ部屋大分片付いたね」「はいそれで話とは」「実はただちょっと光ちゃんと二人だけで話をしたかっただけで迷惑だった?」「いいえ迷惑なんかじゃありません」



「そうそれは良かった」「あの一つ聞いても良いですか?」「いいよ」「佐藤さんは母と元バーティだったんですか?」「えっどうしてそれを?」「実は母から聞いたことがあるんです佐藤さんの事」「えっ凛さんが私のこと?何て言ってたの?」





「母が言うには「私が今組んでるバディーは超が付くほど熱血でいつだって市民のことを考える良い刑事だ」と佐藤さんの話をするときの母は楽しそうでいつも良いバディーに出会えたそう嬉しそうに言っていました」「凛さん……私は凛さんのバディーで貴女に出会えて良かったですよ」




佐藤さんは目を閉じ言ったそんな佐藤さんを見て私は思った、お母さんにとっても佐藤さんの出会いは良いものだったとお母さんは本当に佐藤さんの中で今でも生き続けているのだと目を開いた佐藤さんは私の顔を見て「凛さんは私にとっては刑事の中の鑑だった」




佐藤さんは誇らしげに言う。「いつでも自分のことよりも部下や市民を大切にするどんな状況になっても必ず守るそんな格好いい人だった凛さんをよく思わない偉い人はいたけど凛さんの周りには常に沢山の人がいた凛さんの部下、同期は皆凛さんを慕っていた」




「私がまだ刑事になってばかりの頃凛さんが亡くなる七年前の私は凛さんとバディーを組んでいた刑事になる前に凛さんと何度か現場で一緒になって凛さんの活躍ぶりを見てその頃から凛さんは私の憧れになっていただからバディーを組めたことが本当に嬉しかった」



「ありがとうございます、母のことをそんなに慕っていてくれて」「でも私は後悔してるあの時凛さんと一緒に行かなかったことを七年前の出来事は私にとっては本当に辛い出来事だった私はあの時からより刑事として凛さんの分まで最後の最後まで市民を守り続けることを誓った」




「佐藤さんらしい誓いですね」佐藤さんは微笑んで「でも今思えば不思議だなあの警察を憎んでいた光ちゃんが私を頼ってくれるって事が」「確かにそうですねあの時はすいません警察だからと毛嫌いして」「いいの光ちゃんの気持ちは分かるから」



私は五年前佐藤さんと初めて出会った日を思い出すあれは桜が満開になっていた日だった

仕事後周と一緒に近くのカフェでランチをしていた「ふう食べた食べた」「周どう?美味しかった?」「うんすごくでも光のご飯の方が好き」私は微笑み頭を撫でる





すると嬉しそうに微笑む周私はそんな周が愛しくてたまらない「そろそろ行こうか周今からバイト?」「うん」「夕方には帰ってくるよね?」「うん」「夕御飯は何がいい?」「んー豚肉の野菜炒めがいい」「分かった作って待ってるね「うん」




周と笑い色んな話をして一緒にご飯を食べたり出掛けたりするそんな当たり前の事がどんどんするよ難しくなっていくことをこの時の私はまだ知らなかった。会計を終え一人で所属する事務所来て社長室に向かった



ノックを二回して「どうぞ」「失礼します」私は中に入り「おはようございます社長」「おはよう光仕事終わりなのに呼び出してごめんなさいね」「いえ大丈夫ですそれより今日はどういった用件でしょうか?」「光に見てもらいたいものがあるの」




引き出しから赤い封筒を取り出し「今日光の宛にこの手紙が届いたの」「ファンレターですか?ならどうしてそんな暗い顔するのですか?」「これはファンレターではないわ殺人予告状よ」「えっ殺人予告状ってそんなドラマじゃないいんですから」




「だったら自分の目で確かめて見たら」封筒を渡される私は封筒を開き中の手紙を確認すると「殺人予告これよりゲームを開始する我々はお前を殺す為に色んな犯罪者に招待状を送ったお前は賞金首となり命を狙われ続ける100人の刺客がお前を死の恐怖に落とすであろう見守光お前の賞金首は十億だ」




「それで分かったでしょ私が言ってることは冗談なんかじゃない」「確かに殺人予告状ですねでも気にする必要ないですよ話が以上なら私はこれで失礼します」「待て光まだ話は終わっていない」「今度は何ですか?まさかと思いますがボーディガードをつけるとかないですよね?」




「その通り」「さっきも言いましたけど必要ないと思います、被害が遇ったわけではないので」「今は何も何も無かったかもしれないけどこれからも大丈夫なんて言えない、私は貴女が心配なのもし貴女の身に何か起きたら凛に顔向け出来ない」



そう川口奏さんはお母さんと中学高校時代からの同級生で大親友私や周に気遣ってくれる優しい人なのだ「光にこの事を話したらそうのではないかと思っていただけど私は社長としてタレントを守る義務があるだから私の指示に従ってもらうわ何があっても」




「分かりましたよで私のボーディガードってどこの警備会社に頼んだんですか?」「警備会社?そうじゃなくて私の知り合いに光を護衛するようにお願いしたの」「ボディーガードなんて必要ありませんその件については断らせて頂きます、失礼します」




私はソファーから立ち上がりバックを持って部屋を出ていこうとした時ドアがガチャと開いて「そうゆうわけにはいかないんだよね」「貴女はまさか!?」スーツの左胸の上に付いた警察バッチを見てすぐに警察官がだと気が付いた。「警察官が私に何の用ですか?」





私の前に立つ女性警察官を睨み付ける「そんなに睨まないでよ私はただ川口社長に頼まれて来ただけなんだから」「私には関係ありません、護衛もしなくて結構ですお帰りください」「私は佐藤香織、とっくに気づいていると思うけど私は警察官で能力者」




「貴女がどこの誰であろうと私には無関係ですので失礼します」「ちょっと光香織さんに失礼よ」「私には無縁の人なのでどうか私に構わないで下さい」私は佐藤刑事に言い社長室を出た。夕飯を作り終わった後周は帰ってきた「ただいま光」「お帰り周ご飯出来てるよ」





「いい匂い」「あっ周食べる前にバックを部屋に置いて手洗いうがいをして」「うんそうだ、光家の前に知らない車が止まっていたよ」「知らない車?まさか!?」私はカーテンをゆっくり開いて「!?」黒の車に佐藤刑事が乗っていた「何であの人がいるの?護衛は要らないと断ったのに」




「護衛?光、あの女の人と知り合いなの?」「いいやそんなじゃないよ周あの人が訪ねてきても玄関のドアは開けてはダメだよ」「うん」周は少し不思議そうな顔をしながらも返事をするそんな周の頭を撫でる周が行った後「そのうち諦めて帰るよね?うん、きっとそうだね」




私は自問自答をしてその場を離れた。













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