第4話「理不尽な容疑者」

〈えっどうゆうこと?何で時間が戻った?いや戻っていいんだけど周が生きてるしでも何かモヤモヤする〉「……り……かり光!」「!!ビックリしたどうしたの?そんな大きな声だして」「だって光何度も呼び掛けたけど反応なかったから何か悩み事でもあるの?」



「そんなんじゃないよ、ただ嬉しくて周が愛おしいくてたまらない」私は周の頬を優しく撫でる周は私の手を握り周は私に顔にゆっくり近づいて来て距離がさっきよりも近くなったところで私のスマホが鳴る。




私はその音で正気に戻る「!?ごめん電話鳴ってるなら出るね」「うん……」私は周から離れて電話に出る「もしもし翼君、どうしたの?もうすぐで着く?分かったまた後で」私が電話を切ると「周、翼君とめぐみが今こっちに向かってるって」「そうなんだ……」「だから周も準備した方がいいよ」「うん」私はリビングを出て自分の部屋に行く。





ドアを閉めた後私はベットにダイブした枕にに顔を埋めて「んー!」とベットを叩き同時に両足をバタバタさせる「分かんないいくら考えても全くけど周さっき私にしようとしたよね?えっ何で私達は実の姉弟なのに何でキスなんか……」



私はさっきの出来事を思い出す私は胸がドキドキしていることに気づく。「さっきのことは忘れなきゃ」テレビ局に入って楽屋に行くとノックが聞こえてきて「どうぞ」「失礼します坂道疾風のマネージャーの秋元優花です」「見守光ですよろしくお願いします」



「こちらこそ今日はよろしくお願いします、私はこれで失礼します」出て行くマネージャーと入れ替わりに翼君が入って来た「光今日の共演者聞いたか坂道疾風だって」「そうだねそれがどうしたの?」


「お前本当に周以外の人には興味ないよな」「うんそうだよ」「はっきり言うなアイドルとしては実力あると思うけど演技は正直見れたものじゃない」「翼君こそはっきりきってるじゃん」「だって事実だろう?」





「それに坂道疾風には黒い噂があると聞いたことがある」「黒い噂?」「ああ本当かどうか分からないが多数の女との関係を持ってるとか」「何かリアルにありそうな話だね」「だから光もあの男には気を付けろそろそろ時間だ行くぞ」「うん」






現場に行くと周の姿が見当たらなくて困った顔で辺りを見渡すめぐみの姿があった「めぐみ周は?」「それがどこかに行ってしまってどこにも見当たらないのもうすぐ本番始まるのに」「私辺りを探してする」「おい光本番もうすぐで始まるぞ」





「大丈夫周を見つけたらすぐに戻ってくる」私は翼君の反対を押しきってスタジオを出た私は周を探していた。「周一体どこに行ったんだろう?」その時周の未来が見えた「?!」周が何かの瓶を片手に握って坂道さんの楽屋で倒れていて坂道さんを抱き締める秋元さんの姿が見えた








「えっどうして周が坂道さんの楽屋で倒れてるの?!?」私の頭の中で最悪の出来事が浮かんだ「周!!」私は急いで坂道さんの楽屋に走っていったドアの前に立って乱れる息を整えてからノックをする「失礼します」と言ってからドアを開けると周がドアの近くで倒れてて「!?周!」私はすぐに周の元に駆けつける。






私は周の上半身を起こして「周しっかりして」すると予想した通り私の目に映ったのは坂道疾風が倒れている姿だったそれに周の片手には瓶を握っていた。「最悪の状況だな私が起きているうちに予知が見えたってことは坂道さんはもう亡くなっているってことか……」





私が考え込んでいるところに「キャー坂道さん」マネージャーの秋元さんが駆けつける。「どうしてこんなことに一体誰がまさか貴女の弟さんが……」「違います!周は誰かにはめられたんだ真犯人は別にいる」そう言い私は周を抱き締める。






私は周をおんぶして自分の楽屋に連れて行った後周をソファーに下ろし私の膝の上に頭を置いて寝かす五分後周は目を覚ます。「ん~光俺どうしてここに?」「周、良かった気が付いた?」「何か頭がボーッとする」周は起き上がる。






「周よく聞いて殺人事件が起きてその犯人が周かもしれないと疑われてる」「えっどうして俺は誰も殺してない」「大丈夫私は周を信じてるけどね周さっきまでは理由はよく分からないけど殺人現場で寝てた」「えっ俺が?」






「うん真犯人は周に全ての罪を周に被せる為に睡眠薬で眠らせて事件現場にまで運んだだと私は考えてる」「じゃそれが証拠となって俺は警察に覚えのない罪で捕まるってこと?」「周大丈夫私がそんなことさせない」




「でもどうやって?明らかに俺が犯人だと思われるでしょ?」「周が捕まる前に真犯人を突き止めればいい」「でもどうやって?」「佐藤さんの力を借りて事件のことを調べるの」「でもそんなこと本当に出来るの?」「出来る出来ないの問題じゃないやるの何が何でも」




「俺を助けるために?」「当たり前だよじゃなきゃ何も悪くない周が無実の罪で捕まってしまうそんなの絶対嫌だ」「光」「大丈夫だよ周何度でも何度でも私が必ず守ってあげる」周は微笑んで「うん」私は周の頭を優しく撫でる




ドアが勢いよく開いて「動くな警察だ!」私は立ち上がって「警察がここに何のようです?」「俺たちが用があるのは君じゃない見守周だ」「私の弟が何をしたと言うのです?まさか坂道さんが死んだのは周のせいだと?」




「そうだ君の我々は君の弟が犯人だと思っている」「ふざけんな!ろくに調べず何が犯人だ周は殺してない真犯人にはめられたんだ」

「その証拠は?見守周が犯人じゃないってどうして言い切れる。」「状況的におかしい周がもし犯人なら現場で倒れてるのはおかしい」




「何がおかしい?」「だって自分は犯人ですって言ってるようなものじゃないそれに周は坂道さんとは初対面だまだ会ったことないのに殺意を抱くのはあり得ないことそんなに疑うならきちんと捜査をしてからにしてくれない?」「黙れ素人!」




「アンタらがやってる方がよっぽど素人に思える、ろくに調べず状況だけで判断してそんな捜査私にだって出来るよ」「一般市民が我々のやるべきことに口出しするな!」私に対して怒鳴りつける「だったら!逮捕するならちゃんと調べてからにしろ!!アンタがやってることなんて捜査でも何でもない」



「そうだぞ金谷お前の捜査の仕方は間違ってる」そう言った翼君は私の前に立った「どうしてここに居るんですか?翼さん」金谷刑事含む他の刑事達が翼君の姿を見てざわつく。「そんなことはどうでもいいそれよりお前らの捜査の基本がなってないな今まで何を学んで来たんだ?」




「申し訳ございません0から捜査し直しますお前ら行くぞ」「はい」他の刑事と楽屋を出ていった「助かった?」ソファーに座る周が私に聞く「何が起きたかよく分かんないけどそうみたい助かったよありがとう翼君」「ありがとうじゃねーよ」「どうして?」



「光お前な誰にでも構わず立ち向かってくの

やめろよ」「だってあっちから先に喧嘩売ってきたからそれを買っただけだよ」「だからそれをやめろって言ってるんだいつかマジで痛い思いするぞ」「その時はその時だよそれより誰が周に罪を被せたんだろう?」




私は周の隣に座ると周は「光眠い」「よしよしおいで」周は再び私の膝の上で眠る「佐藤さんに電話しよう」するとノックが聞こえてきてドアが開いて「光ちゃん入るよ」「えっ佐藤さんどうしてここに今電話しようとしてたところなのに」「事件のことならもう知ってるよそれに被害者こと関係者のことは調べて来たよ」




「いつの間に坂道さんの死因は?」「アレルギーによるアナフィラキシーショック死」「もしかして蜂に刺されたからじゃないですか?」「正解よく分かったね」「周が事件現場で気を失ってる時に周が蜂の入った瓶を手に持ってたからそうじゃないかって思って」




「まさにその通り被害者の体の皮膚から蜂に刺された後があったからこのそれに過去にも刺されたことがあるかもしれないと鑑識が言ってたよ」「なるほどアナフィラキシーショック死ってことですか疑者の話聞きたいけど今は周の側を離れる訳にはいかないからな」



「それなら大丈夫他の三人になら話を聞いてきたから動画撮ってきたよ」佐藤さんは私にタブレットを渡す。私は受け取り動画を再生する≪名前と職業は≫と佐藤さんの声が聞こえてきて≫山川達人(三十六)職業はカメラマンです≫≪被害者との関係、またはトラブルはありますか?≫





≪普通にカメラマンとタレントの中で特にプライベートでの交流はありませんトラブルて言うか揉めたことは何度かあります≫≪どんなにことで?≫≪俺を結婚しててアシスタントの子と不倫していてそれが坂道さんに知られてバラされたくなかったら百万円払えって言われて≫



≪それで殺害したんですか?≫≪そんなことしていません妻とはもう離婚しました揺すられはしましたが殺してはいません≫≪分かりました以上で終わります≫そして次は女性が映った≪名前と職業は?≫≪速水沙絵(三十二歳)職業はモデル≫




≪被害者との関係とトラブルはありますか?≫≪私は一年前に坂道さんと付き合っていましたその時に撮った動画をネットにさらされたくなければ百万円用意しろって脅されてました、だから正直死んだと知ってホッとしてますですが私は殺してません≫




≪分かりました以上で終わります≫次に出てきたのは秋元さんの姿だった≪名前と職業はは≫≪秋元優花((三十一歳)坂道疾風のマネージャーです≫≪関係、またはトラブルはありますか?≫





≪関係はマネージャーとタレントです、確かに坂道さんにはちょっと乱暴な発言や扱いは受けていましたが恨んだことはありませんいつも仕事が忙しくて心に余裕が無いことは分かってましたからストレスもかなり感じていたはずですなの彼から目を離したこと後悔しています≫





≪分かりました以上で終わります≫動画は終わった。「ありがとうございます」私は佐藤さんにタブレットを返す。「どう?何か分かった?」「はいこの事件のトリックは全て解けました」




「本当に?」「はい佐藤さんに調べてたほしいことがあるんですけど頼めますか?」「うん私に出来ることは何でも」私は調べてほしいことを紙に書いて渡した見た佐藤さんは「分かったすぐに調べてくる」「お願いします佐藤さんが行った後膝の上で眠る周の頭を撫でて「周すぐに終わらせるからもう少し待っててね」

























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