感想『私が大好きな小説家を殺すまで』
斜線堂有紀著 (メディアワークス文庫)
あらすじ
突如失踪した人気小説家・遙川悠真。その背景には、彼が今まで誰にも明かさなかった一人の少女の存在があった。遙川悠真の小説を愛する少女・幕居梓は、偶然彼に命を救われたことから奇妙な共生関係を結ぶことになる。しかし、遙川が小説を書けなくなったことで二人の関係は一変する。梓は遙川を救うため彼のゴーストライターになることを決意するが…。才能を失った天才小説家と彼を救いたかった少女―なぜ彼女は最愛の人を殺さなければならなかったのか?
感想など
Twitterで斜線堂先生の『恋に至る病』がめちゃくちゃ評判がよかったので本屋にソレを買いに行こうと思ったのに置いてなかったので、かわりに同じ斜線堂先生が書いているこの作品を購入。
ミステリーヒューマンドラマと言えばいいのかな? 展開自体はライト文芸を読み慣れてる人には読めたかもしれないけど、2人の破滅までの一直線の道をひたすら丁寧に描き切っているという印象でした。悠真も梓も完全に相思相愛だった、でもその愛の有り様があまりにも歪んでいたんですよね。2人は小説というもののおかげで出会い、結ばれたんですけど、その小説のせいで破滅に追いやられます。
タイトルでは私が大好きな小説家を殺すまでとされてますが、本当は全部小説って物が悪かったのかもしれません。
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