第23話 皆の趣味
翌日も皆で朝食を食べそれぞれの仕事をし艦内の夕方に集まった。
だが、その日は雄一の提案で話が盛り上がる前に夕食を取る事にしヘンリーが名乗りを上げ皆でピザを食べた。
勿論、食事中も無言では無くこの日の仕事の事などで会話が大いに盛り上がった。
そして何時もの様に食後の飲み物の時間にジェニーが言った。
「ルイ、御免なさいね、二人だけにして上げたいのだけれど実は私は雄兄さんが理論を考えた切っ掛けを知りたいと思っているの、本当に御免ね、ルイ」
ジェニーが雄一と二人きりになりたいルイに謝るとヘンリーも同意した。
「僕もなんだ、ケンや早紀ちゃんは当然知っているだろうけどね」
「そう言われれば私、理論は知っているけど切っ掛けをしらないわ」
早紀のこの言葉に今度はケンが同意した。
「確かに僕も切っ掛けを知らないな、ね~兄さん切っ掛けは何だったんだい」
「じゃ皆が聞きたいと言う事か」
雄一が皆を見ると皆が頷いていた。
「良し、説明するよりも質問形式にするからまずは皆の学校の専攻と好きな学問と趣味を聞かせてくれないかね・・・まずは早紀だ、我が娘ながら好みは知らないからね後は年の順で聞こうかな」
皆が回りを見回し順番を確認した。
無言の内に早紀の次はルイで次にヘンリー、ジェニー、ケンである事を確認した。
「私はまだ高校生なので専攻は無し・・と、好きな学問はお父さんの影響で物理ですが農業と言うか植物が好きです、趣味はバドミントンです学校でクラブに入っています、ええ~と以上」
「ほほう、バトミントン・・」
途中で早紀が注意した。
「お父さん、バトミントンでは無くてバドミントンよバド、バドミントン、本格的にやってる人はこの違いが大嫌いなんだから」
「ほほう、そうかね確かにBadだからバドだね注意するよ、植物か・・・良いね、皆が良ければこの艦の植物全般の面倒を見てもらうか、ルイが担当していたんだろうが・・どうかね」
「はい、ヘンリーとジェニーに手伝って貰いながらの研究しながらの事でしたので専門家に見て貰えれば嬉しいですし私も自分の専門に専念できます」
「皆も良いかね・・・・良し決定、今より早紀が植物担当責任者だ、頼んだよ皆の食料でもあるからね」
「私で良いのかしら好きなだけで専門家とは言えない・・・かも」
「好きこそ物の上手なれ・・・と言うからね、判らない事にぶつかってもおのずと探究心が違ってくる心配する事は無いよ、皆が手伝わない訳じゃ無いからね、じゃ良いね・・・・良し」
雄一は早紀の納得の笑顔を見て皆の笑顔を見て決定した。
「さて、次はだれかね」
「はい、私です」
ルイが名乗りを上げた。
「私も早紀ちゃんと同じで父の影響で専攻は工学です、ケンとジェニーはご存知ですが私の父は日本の鉄鋼会社のCEOなんです、その影響ですね好きな学科と言うか分野はコンピューターです、俗に言うオタクです、後は何にでも興味が有って自分でも時々嫌になるんですが好奇心が旺盛と言うか解からない事があると調べずにはいられないのでいろいろと手を広げました。好きなスポーツは水泳です。」
次はヘンリーの番だ。
「僕の専攻は医学です、その関係でしょうか動物、植物と研究範囲が広がりました、好きな学問は人類学と言うか考古学と言うか古代人に興味が有ります。好きなスポーツは水泳とフットボール・・・サッカーではありません。」
次はジェニーだ。
「好きな科目は宇宙物理ですが家族の希望で専攻は経済です。
家族には内緒であの「ゴムひも理論」の講義を聞きに行きケンに会いました。
好きなスポーツは身体を動かす事・・・スポーツ全般」
次はケン。
「僕の専門は理論物理、趣味も理論物理、宇宙、好きなスポーツは同じくスポーツ全般、強いて言えばダイビングかな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます