第11話 作業報告

6時間後になってやっと皆が制御室に揃った。

その日の昼食はグループ毎に区切りの良い時を選んだ為、他のグループと会う事は無かった。

「皆、ご苦労だったね、結果はリサから聞いているが伝えていない事はあるかね」

雄一が皆を見渡したが誰も意見は無かった。

「うむ、被害は最小限で済んだ様だ、皆も知りたいだろうから、リサすまないがもう一度報告してくれないかね」

「はい、雄一さん、外壁に二か所、下部倉庫と上部野菜室に5ミリと10ミリの穴を空けられました。

即刻、隔壁遮断し加速終了後修理ロボットを送り穴を塞ぎましたが内部からしか修理できていません。

内壁だけの修理で残念ですが外壁には穴が開いたままです。

防御フィールドはケンとリサに直して戴きました。

皆さんに点検して戴きましたが他に異常は無いとの事です。

その他、雄一さんのお言葉に従い私の全回路を点検しましたが異常は有りませんでした・・・以上です」

「ありがとう、リサ」


「さて、時間が出来たが私はルイから私が理論をどの様に考えついたかを聞かせてほしいと頼まれているのだ・・・だが私は其の前にケンとジェニーにこの船とリサを作るまでの経緯とルイと知り合う切っ掛けを聞きたいね、すまないねルイ、どうかね、みんな」

「お父さん、私も聞きたいわ、ジェニーとヘンリーの会社は今や世界一の会社ですもの」

早紀の言葉にルイが賛同した。

「私も聞きたいです、どうやってあの様な巨大企業ができたのか知りたいです」

ルイの言葉にヘンリーが追加した。

「僕は二人の馴れ初めを聞きたいなぁ」

「私は自分の誕生の云われを知りたいです」

ヘンリーの言葉にリサまでもが追従した。

「僕は構わないがジェニーはどうかな」

「私も構わないわ」

ケンとジェニーは二人の出会いから話始めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る