■裏社会の役目

　賭場の運営や娼館との取引、治安維持など多岐にわたる。

　領主が立て札で制御できないことを担う。

　表社会とは持ちつ持たれつでやっている。

　裏社会はお上の手が回らないところを受け持っている。

■娼館との関係

　娼婦になるような女性は、家族が食っていけないから売り飛ばされるケースが殆ど。

　親の借金のカタなどが多い。

　そんな女性を買いたたくのが、人買業者で奴隷商人も兼ねているケースが多い。

　その人買業者を仕切っているのが裏社会。

　娼館はそこから人を買う。

　娼館にとっても、メリットがあるため。

　逃げ出した女を連れ戻すのは、裏社会に頼める。

　もしくは金を出して買ったのに、さっさと病気で死んだときでも、かわりを回してもらえる。

　そんな裏社会は、お上から目をつけられたくない。

　だから騙して娼館に売り飛ばすような悪徳業者は許さない。

　親の借金返済のために身売りされることはある。

　あくまで同意が前提になる。

　裏社会がないと、騙されるか誘拐されて売り飛ばされる女性はかなり増えてしまう。

　底辺社会の秩序維持に一役かっている。

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