石版の民

■概要

 国を失った民族。

 外見は髭を生やした商人。


 自分たちの素性を明かすことを好まず、深入りしようとすると消えてしまう。

 力は世界各地に及ぶとされる。


 古に契約の山で、神から契約の石版を授けられた。

 それを守ることが、生き方となっている。

 

 1500年前まで、契約の山一帯に国をもっていたがアラン王国に侵略された。

 その時に石版は割られてしまったが、ずっと前から書物に残しているので教えは守り続けている。


 現在は各地に散らばって、商会を営んでいる。

 ただし商売相手は選ばない。

 表だって付き合えないような連中との付き合いが深い。

 将来的に契約の山を奪還して、王国を再建する。

 そのための力を蓄えている。


 現在の教会を異端として、激しく争った過去があるので、表だって石版の民であると自称はできない。

 

■言語

 昔は古セム語を使用していた。

 今はセム語に変化している。


■禁じられた名前

 コーレシュの子ヨーセーフ。

 ヨーセーフは有力な祭司の子で、侵攻を食い止めるための防衛指揮を執っていた。

 重要拠点の守備を担当していたが、戦況の悪化とともに包囲され降伏勧告を受ける。

 多くの同胞は降伏勧告に耳を貸さず、誓いを守って自死を選んだ。

 ヨーセーフは最後まで自死を選ばず、自らは投降した。

 そして石版の民の内情を、すべて敵に教えましたことが侵攻を加速させた。


 戦後にヨーセーフは歴史書を記して、自己弁護に努めた。

 合わせて石版の民の歴史をも記す。


 石版の民の歴史は口伝だが、ヨーセーフはその家の最後のひとりだった。

 石版の民は自分たちの歴史を知るためには、ヨーセーフの書物に頼ることになった。

 以降、ヨーセーフは呪われた名前となり名付ける者はいない


■審判の時

 契約の山方面に変事が起こるとき、神が審判を下すと信じている

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