特殊な魔物

■血の神子(12章で命名)

 ラヴェンナの魔力に満ちた特殊な環境で、ようやく存在を維持している。

 見た目が胎児。

 子宮を見たてダンジョンの一室から赤子が生まれるように、産道をとおって地上にでてくる。

 外にでたときに泣き叫ぶらしい。

 その叫び声で周囲の生物の魂は破壊される。

 破壊した魂の残りかすを食べる。

 その叫びは音でなく魔力の叫びなので影響範囲は不明。

 動物や植物……はては精霊までも滅ぼす。

 周囲は血の大地になる。

 魂の残滓を食えないと、血の神子は消滅する。


 食う度に小さくなり、最終的には見た目上一応赤子になる。

 ただ目は血のように赤く、体中の血管がはっきり浮き出ている。

 それが子供にまで成長すると神人として、皆を導くと伝承にある。


 赤子になると、自分で壊した魂が主食となる。

 胎児のときは、神子の舌を使った栄養摂取がメイン。


 血の神子を生み出すためには、まず核が必要。

 流産した胎児で、死んでから3日以内でないとダメ。

 呪文と儀式、そして血に浸して結集核に変化させる。

 


■神子の舌

 血の神子は受肉のために血をささげる必要がある。

 手首を切って、鮮血を結集核に注ぎ込む。

 そうなるとそりの人間は眷属となる。

 その泣き声でも魂は破壊されなくなる。

 姿だけは人の魔物になる。


 視線が合うと魅了される。


 倒しても霧のように消える。

 そしてまた、神子の元に現れる。

 弱点としては日の光はダメ。

 一定の深さのある水は渡れない。


■半魔(19章で命名)

 魔物の肉を、どうして人が食べられないのかが始まり。

 魔族ならデメリットはあるが、魔物の肉を食べられることから、研究が加速した。。

 魔物の肉を細かく砕いて、他の肉に混ぜれば他の種族でもいけると確認。

 魔物の種類によっても、微妙に効果が違うとこまも調査済み。

 諦めず、人に食べさせるまで改良を続けた。

 食べたことによる副作用が発生してから、それを消すのではなく、人がどう変わるのかを調べ上げた。

 理性は失われ、本能に支配される。

 半分魔物になるのが命名の由来。

 半魔にかみつかれた人間は、徐々に半魔化する。

 半魔は、ネズミのようにどんどん数が増える。

 吸血鬼と類似するが、行動の制約が少なくて増殖力は桁違い。


 かみつくのも、半魔にとって人の魔力はとても食欲がそそられる。

 もしくは人に戻りたくて、本能的に欲するもの。

 半魔化した人間は10年と生きられない。

 餌が無くなれば、自然と死滅する。


 知性は無く、人の魔力に吸い寄せられる。

 魔法の炎で燃やし尽くされると、黒い液体と化す。

 これは火をつけると体内魔力を発生させるエネルギー源となる。


 ■半魔にする為の食事

  挽肉料理は1カ月は食べ続ける必要がある。

  だか塩が混じると効果が激減してしまう。

  ソーセージは適さない。

  ハンバークやタルタルステーキは用途に合致する。 

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