2020/07/23『古典教師の説教が長過ぎる件』

 四、連、休、だぁぁぁぁぁーーーっっっ!

 Fooooooooooooooooooooooo!!!!!!

 ……ゴホンゴホン。失礼。明日から始まる連休に思いを馳せ、つい狂喜乱舞してしまいました。

 けれど、無理もないでしょう。

 この数日間、朝課外から七限目までびっしりと授業があり、先週の土曜には全国模試がありと、気を休めるいとまもないほどにせわしない日々でしたからね。

 まあ部活動に所属している訳ではないので部活動生と比較すれば遥かに気楽ではありましょうが、それでも疲労は溜まるのです。肉体を酷使する彼等と違い、精神面での負担が大きいですが。自縄自縛だし文句は垂れない。

 自分に寛容なのはご愛嬌ということで。

 精神的疲労と言えば、昨日水曜日の古典の授業はそれが溜まりまくりましたね。主に説教に対する草臥くたびれと多少の不服が。

 発端と呼べる程の大層な切っ掛けはありませんでした。例の如く予鈴ギリギリで古典教師が教室へ入って来、それとほぼ同時に学級委員が号令を掛けて授業の挨拶をします。そして普段のように黙想を開始するのです。

 そんな習慣などないであろう方々の為に一応補足しておきますが、黙想とは文字通り「黙って物思いに耽ける」ことです。授業開始時の挨拶後に委員の合図で皆一様に瞼を閉じ、黙想をするという規律が在るのです。言わばルーティンのようなもので、僕の住まう地域の小中学校や高校ではこれが当たり前の慣習らしいのですが、中二の頃に関西圏から引越しもとい転校して間も無い頃は戸惑いを隠せなかったものです。今ではすっかり慣れてしまいましたけどね。

 ……めっちゃ話逸れてんな。話戻そう。

 そんで、教師の開目の合図が出るまで我々はずっと瞑目していたのですが、数十秒経って教師から出た言葉は「そのままで俺の話を聞け」でした。

 ああ、これは説教されるんだろうな、とクラスの全員が察したでしょう。僕もです。

 しかし、どう頭を捻っても、叱責されるような理由が思い当たりません。過去には授業中に寝落ちした奴がいた所為で六十分が説教で潰れたことがありましたが、今回は授業すら始まっていない。

 何に対してこの禿げは憤慨しているのだろうと思っていたところ、教師曰く「授業前の休憩時間の態度が悪い」だの「雰囲気が悪い」だの「緊張感が無い」でキレてしたらしい。

 更には、「休憩時間中に寝るな」「教科書を開いて授業の予習をするのが当たり前」「俺が授業してやってるんだからもっと緊張感を持って俺を敬う態度で授業に臨め」と。

 ……はぁ。

 悪いけど、老害の癇癪にしか聞こえない。

 アンタが「授業中に寝るな、寝るくらいなら保健室に行って寝ろ」と言うのだから、授業中に眠気に襲われないように眠い奴は休憩時間に寝てるんだよ。寝させてやれ。

 アンタが「予習をするのは授業を受ける上での最低限の条件」と宣うのだから、こちとら自宅でしかと予習して来てるんだよ。休憩時間ぐらい休ませろ。

 疲弊に疲弊しきった六限目の授業で緊張感もクソも無いわ。ちゃんと授業受けようとしてるだけマシだと思え。

 あと、俺はただ読書をしていただけなんだが? 何か非があるか? あぁ?

 そう反論かましたい所ですが、無論口に出せる筈もなく、ただじっと説教を聞きます。

 授業態度云々から始まり、前回の考査の結果を持ち出して叱責し、ウチの学校の評判が近年落ちていることを語り出し、そして長年の教師経験の中での功績を詳らかに話す。

 俺はこの学区で最も偏差値の高い某高校に十余年居たんだと、そこで東大や京大の現役合格者を沢山出したんだと、だから俺にはプライドがあるんだと。

 ……何度聞いたかも忘れた自慢話はいいから授業をしてくれ。

 そう思っていたら無情にも、授業終了を報せる予鈴が静謐とした教室に響き渡る。

 結局、教師の説教で授業が潰れてしまいました。

 いや巫山戯んなァ。限度あるだろオイ。正当性は確かに教師側にあるんだろうがこちとら3600秒間説教食らうことに一ミリも納得してないからなァ。あああ担当教師変わってくれええええええ。

 と、ただ愚痴を発露しただけですが、終わります。別にこういう回があってもいいd(殴

 それでは四連休楽しんで。










 残念ながら、家族でお出掛けするのは厳しそうです。「我慢の四連休」と言われるくらいですから、致し方ないと割り切りましょう。

 まあ、僕は根っからのインドアなので別段支障はありませんがね。


 


 

 

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