6日目『久し振りに外出した話』

 久し振り、というより一週間振りくらいに外出しました。本業が学生である僕は不本意ながら塾に通わされており、今日はその授業がある日でした。

 学習塾とかそれこそ三密な気がするのですが、生憎休みにはなってくれません。重きに置くのは我々の健康より勉強かちくしょう。

 塾に行くべく一週間振りに靴下を履き、一週間振りにパーカーを着て、一週間振りに玄関を出た僕がまず最初に感じた事は、

『なんか知らんが暑い!』

です。まだ五月の上旬だというのに異様なまでに暑い。ずっと快適な自宅で過ごして来た所為かもしれませんが、五月とは思えないくらい暑い。あー、暑い暑い暑い。

 ……駄目だ。暑いしか言えない。語彙力が無さすぎて泣けてくる。泣こう。うぇーん。

 そして一通りの少ない歩道を歩いて、五分ほどで塾に到着しました。徒歩五分って遠いのか近いのか微妙ですよね。わざわざ自転車に乗るほどでもないし、かといって五分歩くのも疲れるし。……五分歩いただけで疲れる僕が可笑しいのか。

 しかし着いたはいいものの、いつもなら沢山停めてある筈の自転車が一台も見当たらない。そして駐車場にも車は停まっていない。

 ん? と思い早速教室に入ってみたら……

 案の定誰一人居ませんでした。はい。巫山戯んな。一週間振りに外出て重い足動かしてわざわざ来たというのにこの仕打ちはなんだ。貴重な五分返せ。その五分でカップ麺作れたぞ。

 折角外に出たのにそのまま自宅に真っ直ぐ帰るのも勿体無いので、その後コンビニに寄って朝日新聞と大福だけ買って帰りました。

 僕はあんこが好きなのです(クソどうでもいいクソ情報)。

 レジに居たアジア系外国人が怪訝そうな表情でこちらを見ていましたが、何かおかしな点でもあるのでしょうか。大福と新聞買う高校生の何が変なんですか。

 ……いや、想像してみると割と変だな。アイスとかにするべきだっただろうか。

 そんなこんなで僕はコンビニ袋を片手に、一通りの少ない脇道で大福を頬張りながら帰宅したわけです。

 ……あー。一週間振りに外出したのに全然書くこと全然ありませんね。寧ろ家に居る時の方が書くネタに困らないという……なんだこれ。意味わかんね。

 ネタも語彙力も尽きて来そうなので今日は早いですがこれで終わります。すいません。

 此処まで御付き合い頂き有難う御座いました。それでは皆様、良い夢を。

 



 あら、もう一時過ぎ。今日は何だか時間の流れが早く感じる。疲れているのかな。いや、少し外出したくらいで疲れていては駄目だな。いざ学校が再開した時が怖い。自転車通学なのにこの体たらくでは学校に着く前に死ぬのではあるまいか。


 

 

 

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