唐突に息を吹き返す系男子として地元じゃ負け知らず

 カクヨムの退会者からもらった星が新たな星の加点をきっかけに消える「あの人はもういない」という喪失感を時間差で再認識させる仕様マジでやめてほしい。いっそ退会したタイミングですべて消失して仙人草クレマチス

 ご無沙汰しております。姫乃只紫です。

 カクヨムもTwitterもブログも意図して見ないよう努めておりました──的な確固たる意思などなく、単に習慣の枠から外れただけなので。


 そのうち“再燃”するのではないかなぁ──などと思っている。


 退会者云々うんぬんに話を戻すのだけれど──兎角自分の中で腫れ物として扱いがちなきらいがあって(一個人の退会者を指しているのではなく、この場合は退会者というポジションにある全般を指している)。他者にとってはそうでもないのかもしれないが、退会者の話題に触れづらい独特の空気感ってあるよなぁと。

 だから、「あの人に連絡つくの?」みたいな話も地味に振りづらかったりする。与り知らぬところで、複雑な人間関係が展開しているやもしれないし。


 ただ、いなくなってしまったことを寂しいな──とは思っている。


 退会に至る経緯を掘り返す気はさらさらないが、いなくなってしまったことに対する気持ちを明記するのは避けていたなと今さらながら気づいたので、改めて。

 そういえば、『ERAZER Reboot』は末妹がいなくなって寂しい──という思いを三女と長女が共有するのに約九万文字を費やす話だった。私の中で誰かと気持ちを分かち合う、虚飾のない胸の内を晒すという行いは余程ハードルが高いらしい。


『ERAZER Reboot』

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054892070344


 思うに余計なプライドが邪魔をしているのだと思う。

 叱られたこと自体に凹みはしないが、叱られている無能な自分を壁に佇むハエの視点から俯瞰して凹む──みたいな。それゆえ、「とりあえず、何があったか話してごらん」みたいな凹みの共有を促すアプローチに対しては途端拒絶反応を示すのである。はー難儀難儀。

 ところで、マメに更新しているうちは音沙汰ないのに、しばらくサボると新顔からアプローチがある現象なんなんでしょうね。抑止力か? 世界はそれを何と呼ぶんだぜ?

 あと、応援コメントで一行目に申し訳ない程度の感想、二行目以降ひたすら自己紹介に全振りするスタイル、嫌いじゃないし共感できなくもないのだけれど、上手じゃないから止めた方がいいんじゃないかなって思います。


 ──最近気づいたのだけれど、作品の続きが気になるかどうかではなく、感想を送ったときの返信が好みか好みじゃないかで続きを読むかどうかを決めている節がある。

 

 ここ最近、物語を面白いと判断するアンテナがびっくりするほど機能していない。嘘。物を書くことを志したあの日から、今日に至るまでそんなアンテナはずうっと機能してなどいなかった。だから、レビュー然り、やたらオーガニックを売りにしている居酒屋のお通しみたいな薄味の感想しか書けないでいる。

 云うて、その分他者のレビューや感想との差別化は図れている──図れていたらいいなぁなどと思っているので。自身の感性や文調を殊更卑下し、忌避しているわけではないのだ。心根は案外楽天家なのである。狩猟採集をメインとする時代に生まれていたら、とっくに命を落としていただろう。

 文脈と毛ほども関係ない余談。一部で話題となった『異世界転生者殺し -チートスレイヤー-』だが、あの件で一番モヤッとしたのは「思えば『賭ケグルイ』も何かアレだった」という「いや、この一件がなかったらキミ絶対そんなこと云わなかったよね?」的なコメントが散見されたことだったりする。「これを機に過去作もディスっとくか」みたいなノリで槍玉に挙げるのはやめてさしあげろ。

 連日雨が降っている。

 かつては傘を差し伸べてくれる人がタイプだったけれど、今では一緒に雨に打たれてくれる人がタイプですという嗜好の変遷に時の移ろいを感じつつ、今回はこのあたりで妄言を締めくくりたいと思います。多分ではまた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る