君の足跡が今は途絶えて見当たらない 『タイニーバニー』

【楽曲紹介】 

『タイニーバニー』 Music & Movies : youまん

 https://www.youtube.com/watch?v=qMjos1Yylp0

 

 嶽本野ばら先生の毎日お昼はカレーライスしか食べないという伝統スタイルがメチャクチャ好きでして(今でも続けていらっしゃるのでしょうか)。

 コレ、面白いのがときには我慢しているというところなのですよ。そこは人間ですから、時々飽きて違うもの食べたくなるわけじゃないですか。それでも、耐え忍んでカレーを食べるのですよ。なぜなら、そんな自分自身をは愛しく思っているから。


 こういう自分なりの"儀式"を持っている人って素敵だなぁ──と私は思っていて。


「そのわりにお前時代に応じて変わることを推奨するじゃん」というツッコミが聞こえてきそうなのだけれど、「EX.感情の瞬発力【オマケ:鈍感系主人公の弊害】 『安定限界』」でも触れたように、私は私で周りから何と云われようと変えたくないものは確かにあるので。

「あっ、コレ何か違うな」と察したときに自分を変えることって結構なエネルギー要しますけど、変わらないを貫くことにもまた同等のそれって要るじゃないですか。「なんとなくこのままでいい」と「いや、このままがいい! これを貫き通す!」って次元が違うので。

 変わることにしたって「なんとなく時代に流されました」と「あれ? もしかして、これってまだ誰もやってねぇんじゃね? 上手く行けばポジションとれんじゃね?」はまた全然違うから。


 そう考えると、些か抽象的な表現ではあるのだけれど、「その選択にエネルギーを要したか」って結構重大な選択基準ではないかと思うのだが、いかがか。

 

 さて、お久しぶりの楽曲紹介回なのですが──私の中でポジティブな意味で変わらないものと云ったらもう腹話さんなのですよ。私にとってはもはや存在が半ば儀式と云いますか(ゴメン自分でも何書いてるのかよくわかんない)。

 初めてこの人の歌ってみた聴いたのってほぼ一〇年前のはずなんだけど、ホントに歌声が変わらないの。技術面では間違いなくブラッシュアップされているはずなのに、聴く度「あーあの頃の声ー」となってしまう。


 私、二〇一五年ににTwitterアカウントを作りまして、とりあえずフォローしたら翌日朝五時前後にフォロバしていただけるという。


 ね、当時の腹話さんすでに歌い手界隈でかなりの有名人であったにもかかわらず、一切ツイートしていない、まるで人間味のしないアカウントですらフォロバしてくれるという謎のサービス精神に溢れていたから(そういうフォロー数、フォロワー数とか何一つ意に介していない感じホンマ推せる)。

 ただ、そのとき「やっぱ人間第一印象って大事だなー」と思った。たとえば、これがなんとなーくフォローしてしまったどうでもいいアカウントからのフォロバだったら「ンだコイツ変な時間に行動してんなぁ?!」となるところだけど、推してる歌い手さんだったから。「いや~流石だわぁ。やっぱ生活リズムから違うんだろうなぁ~」って思ったもん。

 で、私なりにどこが推しポイントかと云いますと「俺のカッコいい声を聴け」じゃないのですよ。


「俺の声によってさらに魅力の増した曲を聴け」なのですよ。


 ぶっちゃけただ歌が上手い人なんていくらでもいるじゃないですか。そもそも人によって声質に好みがある以上、判定基準違いますし。ただ、この人の場合って主役はあくまで曲なのですよ。曲本来の良さが、内包されている世界観が、さらなる広がりを魅せるのであれば加工上等のスタイルなのですよ。

「自分はこの曲が好きで好きで堪らない。だから、自分なりの解釈を乗せてこの曲の良さを表現してみました」という歌ってみたなのです。

 だから、私勝手にこの人のこと歌い手界のブルーオーシャンと呼んでいるから。本来であれば歌が上手いとか上手くないとか、そういうのを競いがちなステージで「ともあれ表現力が凄過ぎる」という斬新なポジションを確立してしまったので。

 さて──もう興味のない方からしたらね、一体自分は何を読まされているんだとなっている頃合いだと思うので、ここらでひとつ為になる"儀式"のお話をば。

 

 実際、「これの始めにこれをやる」「あれが終わったらこれをする」とか、何かしらの簡単な儀式って決めておくと中々に便利でして。

 

 人間って基本マルチタスクできない代わりに、タスクを瞬時に切り換える機能は備わっているのですよ。ただ、「今タスク切り換わったよ~」というメッセージは脳に報せてあげないといけないので。それゆえ、あなたなりのシンプルな"儀式"が重要になってくる。

 たとえばストレッチとか、スクワットとか、運動系が苦手なら深呼吸とかね。


 そういうアクションを一回挟んでから次のタスクに移る。


 タスクからタスクへスイッチするタイミングで、なんとなくダラダラしちゃった経験ってありません? 「ちょっと休憩~。息抜きにネコの動画でも見よ~」と思ったら中々ネコ動画から脱出できないみたいな。あれ、脳が状況呑み込めてないのですよ。「えっ、今やってる作業終わったの? 終わってないの? どっち?!」みたいな状態で放置されてる。

 というわけで、なんとなく日々のメリハリがないという方はぜひお試しあれ。ちなみにマイ儀式はスクワットです。もし、すでに実践済みだとしたら、あなたの儀式は何ですか? ではまた~。

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