第2話 篭を出た小鳥

ラッシュの車内で窓に映る不思議な瞳と僕は逢った

地下の出口で空を見上げ「鳥になりたい」と君は言った


両手いっぱいの輝くガラクタ

飾りを忘れた言葉の洪水


話し続けよう

その曇りの無い笑顔を失わぬよう

歩き続けよう

その君の想い いつか叶うよう





黄色いノートの端を破りナンバーを書いて君に出した

細かく ちぎって風に乗せて「篭は要らない」と すぐに言った


大きな身振りが悲しい街角

日差しが隠した背中にある影


話し続けよう

小さな背中の荷物を降ろせるよう

歩き続けよう

拡げた心のしわがとれるよう



半分もらった輝くガラクタ

僕も溜ってる言葉の洪水


またここで会おう

この飾りの無い言葉を忘れぬよう

またここで会おう

この二人の想い いつか叶うよう

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