第27話

今日は物理実験をしません。


物理室ではなく遊園地です。


デート、ということになるのでしょうか。


遊園地のゲートをくぐります。


ちなみに私は絶叫系、回転系に乗れます。


私は。


最初に見えてきたのはコーヒーカップです。


回転系です。


「ねえ、しってる?コーヒーカップがどうやって回ってるか。」


「電気。」


「そうだね。電気で歯車が動いてサイクロイド曲線を描きながら回ってるね。のってみる?」


「乗れるの?」


「がまんする。」


4さいぐらいの女の子がお母さんと乗り込みます。


「なんで、作った人はさ、コーヒーカップに乗りたいと思ったんだろうね。」


「さあ。」


「なんでコーヒーカップにサイクロイド曲線を描かせようと思ったんだろうね。つまりね、我慢して乗るほどのものじゃないと思う。」


「なんだったら回転してても頑張って乗らないといけないの?」


「うーん、地球?」


「…自転、公転。そういえば大きなアトラクションにのってるんだった。」

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