第2話

物理実験をしながら…


「真空バズーカ作ろうとしてるんだよね。」


「うん。それ以外の何に見えるの。」


「パイプの両端をふさいで空気を抜くじゃん。」


「うん。」


「どこから空気入れるの。」


「もうちょっと早く言ってくれない。」


「ごめん。遅かった。」


両端をふさいでいたアクリル板が圧力に耐えられなくなってパイプの中に吸い込まれた。パイプの中でバキバキになった破片となった。


「真空ポンプの中に入っちゃう。」


「はぁ。」

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