書籍化までの道のり③

とはいっても、一般小説+専門書=物語形式で語られる専門書。


特に目新しいアイデアではないかと思います。実際、ビジネス書や自己啓発書なんかでは多くみられる形式の書籍です。


しかし私の専門としている分野では、いまだかつて出版されたことのない(少なくとも私の調べた限りでは)タイプの本でした。


実はこのアイデア、仕事においてずーと悩み続けてきた問題から生まれたものでもありました。それが「顧客が特に難しいと感じている内容」、つまり「どうやって教えたら理解してもらえるだろうか」という、本質的な問です。


この問と「どうにか本(小説)を出せないか」という私の願望が結実した結果が今回のアイデアへとつながったのでした。


そんなわけで当初私には「専門書を書こう」なんて気はさらさらなく、というか、おいそれと専門書を出せるような実績も能力もなかったわけです。


一応、教える側の人間ではありますが、まだまだ駆け出しのペーペーですし、何か新たな研究成果や論文を発表したわけでもありません。


本来であれば専門書なんて書ける身分ではないのですが、少なくとも自らの専門分野を第一線で教えているという自負と、私自身の経験、それにこれまで学んできた知識、そして今まで自己流で研鑽し続けてきた「小説を書く」という技術があれば、書籍化に乗り出してくれる出版社があるのではないか?


そうと決まればさっそく情報収集です。今までエンタメ系の出版社しか興味がなかった私にとっては未知の領域でしたが、調べれば調べるほど、世界が開けていく思いでした。


まず、ビジネス書や自己啓発書、専門書を扱っている出版社が数多く存在していることに驚き、私の専門分野を扱う出版社も少なくありませんでした。むしろ、出版不況と呼ばれている時代にあって、売り上げを伸ばしている出版社もあったくらいです。


私の考えた本を扱ってくれそうな出版社も、相当な数ありそうでした。これまではむしろ、応募する賞を探すのに苦労していましたが(というか、結局見つからないままだったのですが)、今回はむしろ絞り込むことが難しいというか、出版社にアタックするだけなら片手では足りないほどの数が見つかりました。


そのアタックの方法なのですが、どうやらビジネス書や自己啓発書、専門書の世界では、私がこれまで当たりまえのように考えてきた「小説を書きあげて応募する」という形ではなく、「出版企画書」なるものを書き上げて応募する、ということが求められていました。


次回……!

出版企画書とはなにか、いかにして書くのか!?


追記

これ、勝手気ままに書いてますが、いったいどれくらいの文字数が読みやすいんでしょうね……とりあえず1000文字前後で区切っているわけですが……。

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