物語の創り方2~モデル~
いま私が書いているのは、「物語の世界へ旅立つことになった少年の話」です。着想から本文の執筆に至るまで、少なくとも2年間は要したと思います。ですがその途中、まだ十分に構想が練られていない段階で、本文の執筆に走ってしまったことが何度かあります。そして見事に行き詰まり、再びもとの作業に戻る、あるいは一度投げる(笑)、ということを繰り返しました。
なぜ行き詰ったかというと、おそらく私が理論型(そんな偉そうなものじゃないけど)の書き手だからだと思うのです。これ、以前何かに書いてあったのですが、直感とひらめきで物語を書き上げてしまうタイプと、事前に設定や構成を練って物語を作りあげていくタイプがいるらしいんですよね。代表的な例でいうと、前者がスティーブン・キング、後者がディーン・R・クンーツですね。
私の場合、事前に物語のゴールが見えていないと話を先に進められません。それ以前に、設定や登場人物たちについてちゃんと考えていないと話が成り立ちません。特に登場人物については悩むことが多かったように思います。一人ひとりの背景や目的、過去の経験から生じる性格など、考えなくてはいけないことばかりで、途方に暮れていたんです。もちろん対立や葛藤(物語の書き方①参照)なんか生まれることもありません。
そこで助けになったのは、登場人物たちのモデルを見つけることでした。いま私が書いている物語の登場人物には、全員モデルがいます。この作業、メチャクチャおもしろいです。気づけば時間が消し飛んでしまうので注意が必要です。何をするかというと、グーグルの画像検索でオーディションするんですよ。この登場人物を演じるのはおまえだ!みたいに笑。何が楽しいって、世界中にいる美男美女(もちろんそれ以外の人も必要です)が自分の考えた登場人物たちを演じてくれるわけですよ。一番参考にしたのがハリウッド俳優やスーパーモデルで、正直見ているだけで眼の保養になりました。
不思議なことに、モデルが決まってその登場人物の外見が明確になると、性格や背景、物語上のエピソードなんかが次々に浮かんでくるんですよね。これは自分でやってて本当にビックリしました。
まとめです。登場人物たちのことを深く掘り下げておかないと話を先に進められない人は、モデルとなる人を探してみる。登場人物のモデルを決めてみて、その人物の背景や目的、正確について想像してみる。
それでは、今回はこの辺で。
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