第4話 スタンプの世界

「あなたの世界ってどんな感じなんですか?」

「僕の世界はスマホと繋がっているんです」

「そうなんですね! でも、どうやってこっちの世界に来たんですか?」

「まあ、普通は、僕たちが出会うことなんてないんですけど……」

「けど?」

「僕、追放されたんですよね」

「えぇ!?」

「あはは、悪いことしちゃって……」

「どうして、私のところに……?」

「それは……僕のこと、超絶好きだから」


好き――確かに彼の言っていることは合っていますが……。私はなんだか、恥ずかしくなってきました。


「え? 好きじゃないんですか? そうですよね? 現実の世界で恋するのはもう諦めたんですよね?」

「ど、どうして、それを知って……!」

「あははは、言ったじゃないですか。僕の世界は繋がってるって。だから、色々、筒抜けなんですよ? あんなことや、こんなこと、誰にも言ってない秘密まで」


また、にやりと笑った彼に私の心は跳ねました。


「ど、どこまで知ってるんですか……」

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