チョコレートと緑色の液体

チョコレートと緑色の液体

スピーカーが話しかけてくる

「あなたは月曜日ですか？」

僕は「日曜日です」、とは答えなかった

なぜなら僕はトマトジュースを目の粗い布で絞った残りだからだ

空がどんどん遠ざかる

500円玉の行進曲

電源をオフにすると鶏肉がこちらに忍び寄ってくる

毎日毎日ご苦労様

そんなことよりお金はどうしたんだい？

君に言われなくても燃えるゴミに出したところだ

分別だけは得意なんだよ

洗濯機と血まみれの服は昨日捨てたんだ

燃えないゴミには僕の右腕が入っている

首から上は粗大ごみ

カメラにもしっかりおさまっているんだその姿は

光と闇と味噌と醤油と快楽と堕落と緊張と平和と怒りと理不尽と

友達にはなってくれるんだろうか

血液は栄養ドリンクになった

だから手首を切って液体を飲めば、僕は何もせずとも生きられる

って雑草がつぶやいている

あの雑草は何という名前だろう？

自動ドア？タンクローリー？二次元？ヘラクレスオオカブト？

たぶん全部正しくて全部間違っているんだろう

皆はバナナはおやつに入ると思う？

「僕は思わないな」

「じゃあ茶色は？」

「左利きのものだ、それは」

そういってペットボトルは自分のこめかみに銃口を当てた

なんで？なんで？なんで？

排水溝から流れてきた緑色の液体は

どんどん人の形になっていく

その人もどきは僕に言う

「楽天カードマーン」

5秒たってもスキップできない、質が悪い

元ヤンの親指を切り落とした

緑色の液体はコンビニの冷凍庫の中に入って写真を撮ってインスタにあげた

スマートフォンを地面に叩きつけると、カカオが出てきた

そうだ、このカカオでチョコレートを作ろう

バニラエッセンスなんてくそくらえだ

チョコレートは緑色の液体に決闘を申し込んだ

こんなときに朝寝坊とはどういうことだい、

そんな目で俺を見ないでくれ、理解しようとしないでくれ

理解ってなんだろう、考えるってなんだろう

そんなに僕のことが嫌い？

始まりの町に帰ったところで何も起きないさ

机が襲い掛かってくる

それをフローリングが柱と一緒にシェケナベイベー

弁当箱はボックスを踏んでいる

こんなくだらない毎日でも、キャッチボールはやめられない

ひどく蒸し暑いな今日は

そんなことはない、なぜなら今は一周目だからね

あなたはだんだん眠くなる、あなたはだんだん眠くなる

だから眼球につまようじは刺してません！

信じてください、本当なんです！

私はやっていません！

そんなことしたのは電柱から生えた手袋のせいだと思うんです

想像してみてください、

ひまわりに囲まれた刑務所、上に流れていく滝

スクラッチを削ったら罵詈雑言

とんでもなく憎いあいつが死ぬよりもつらい目にあってる姿

カップラーメンの底が抜けて、僕の足には緑色の液体がかかりました

チョコレートを食べていたというのに

僕は緑色の液体を鼻から吸い込んだ

体の中でチョコレートと緑色の液体は混ざり切った

抹茶ラテの完成かな？