第37話 引きこもりと席替え
なんで、週明けの月曜日はこんなにだるいし憂鬱のだろう...
俺は大きくあくびをしていた。
「もっと休んでたかったな...」
一緒に登校している春香も少し憂鬱そうな顔をしていた。
「そうだよねー!もっと休みがあればたくちゃんといっぱい遊べるのに!」
一昨日の遊園地は楽しかったがすごく疲れただから毎週連れ回されると考えると寒気がした
「休みが二日、三日で良かった...」
春香は少し怒ったように頬をぷくーと膨らませる
「たくちゃんは何を言ってるのかな?」
「なんでもないでーす」
学校に到着して、俺と春香は教室の前まで来た
教室のドアを開けると、教室で唯華と桜花が二人で楽しそうに会話をしていた。
桜花はこちらに気づいたらしくおはよーと挨拶をされたので挨拶を返した。
「相変わらず元気だな」
「取り柄ですので!」
俺にも分けて欲しいぐらいだ...
そして、俺は席に着いた
すると隣の席の唯華がニコッとした笑顔でこちらをむいていた
「おはよ琢磨!」
「ああ、おはよ」
次は心配そうな顔になった
「琢磨、疲れてない?大丈夫?」
「ああ、昨日たくさん休んだから!」
「無理はしちゃダメだよ?」
「わかってるけど、唯華もだぞ?」
すると、唯華はひゅっと俯いて顔を赤くしていた
「どうした?唯華!大丈夫か?」
「だ...大丈夫だよー」
俺は唯華の肩を持って顔を見る
唯華の顔はとても赤くなっていた
「顔真っ赤だぞ?熱あるんじゃないか?」
「大丈夫...熱はないから」
「本当に無理だけはするなよ?」
「は...はーい」
ホームルームが始まる時間に教師が入ってきた
「今日は席替えを行います」
唐突に席替えを言い渡された...
どうしよう...今唯華の横を離れたら、ますます勉強についていけなくなる!
ここは先生に賄賂を...いや、ド○ゴンボールを...
どっちも無理だ...神に祈るしか...
うちの学校の席決めはくじを引いて同じ番号の人と横になると言う物
唯華も緊張しているようだった...
「もう一回横の席になれると良いね!」
「ああ!そうだな!」
そして、唯華のくじの番が回って来た。
唯華は席を立ち前の教卓へ向かった
唯華は紙を引いてから唯華は席に戻ってきた
「何番だった?」
「8番だった...」
「見とけ唯華、8番引いてきてやる!」
俺のために...
「頑張って!琢磨!」
俺は教卓へ行きその上のくじを引いた
恐る恐る紙を開くと...8という文字が書いてある紙を引いた...
やっっっったー!!これで勉強が遅れなくて済む!
ありがとう神...今度神社にお参り行くわ...
そして、俺は唯華と同じ席になれたのだが...
俺の後ろの席に春香がきて、その前の席に桜花が来た。
「この席は...賑やかになりそうだなー」
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