第33話  引きこもりとジェットコースター

俺は今、みんなとジェットコースターに乗るために行列に並んでいる。


「なぁ、春香...」と横にいる春香を呼んだ


春香はどうしたの?と言って首を傾げていた


「遊園地って、ほとんどが待ち時間だよな...」


俺はいつも思う、遊園地は乗り物に乗るために長蛇の列に並ぶ、その並んでいる時間でほとんど時間が潰れるのだ...


春香は少し考えた後、何かを思い付いたらしくはっとした表情になった。


「並ぶ時間が長いからこそ!より一層アトラクションが楽しくなるんじゃないかな?」


春香は笑顔で思いついた言葉を言う


俺はそんなもんか...と考えながら返した


数十分経過した後やっと乗り場が見えて来た


すると、3人は何かを話し合った後ジャンケンを始めた。


俺は何故ジャンケンを始めたのか分からず、春香に質問した。


「なんで、ジャンケンしてるんだ?」


「それはね!たくちゃんの横に誰が座るか決めるためだよ!」


ジェットコースターは二人乗りそして、一つ一つ別れていた。

一ペアで一台のコースターだった


そっか、やっぱり女子は女子同士で座りたいから誰が俺の横に座るか決めてるのか...

なんか申し訳ないな...


そして、ジャンケンが終了した

結果は春香が勝利していた


俺は疑問に思い質問した

「ん?なんで一人だけしか決めないんだ?」


すると春香はえ?と言い不思議そうな顔をしていた


「負けた人が俺の横じゃ無いのか?」


春香は頭を横に振った


「違うよ?勝った人がたくちゃんの横なんだよ?」


前もそうだったが、なんで勝った人が俺の横なんだ?

だが、面倒だったのでこれ以上の質問はしなかった


少し待った後やっと俺たちの番が回って来た

唯華と桜花は先に乗り出発した


俺はもう一度心の準備をして、コースターに乗り込んだ。


こんなちっさいのに180kmも出るのか...

俺...今日で人生終わるかも...


そして、俺と春香はコースターに乗り込んだ


コースターは少し進んで定位置のような場所で一旦停止した。

そして、恐らく発射の合図であろうカウントダウンが流れ出した。


俺は深く深呼吸をした

俺は前の手すりをギュッと強く握った


すると春香は楽しそうにこちらを向いた

「なんか、ドキドキするね!」


俺は苦笑いしつつ答えた

「あ...ああ、そうだな...」


やばい...まじでやばい...


そして、名前のとうりに大きな爆発音がしてすごい勢いで発進した。


怖いのを我慢して叫ばないようにしていた


これ…人間が乗るのりものじゃねー!!

と俺は心の中で叫んでいた


春香の方を見ているとすごく楽しそうにしていた

そして、前に行った遊園地の時の春香の楽しそうな顔を思い出した


春香の事を考えていると、コースターは一回転をしていた。

そしてそれが何度も繰り返された...


本当!!まじで!死ぬ!早くおわってぇぇぇ!


少ししてからアトラクションは終了した

俺は気分が悪く肩を落としてコースターから降りた


後に降りた春香を見ると楽しかったーととても上機嫌になっていた。


「春香は相変わらずだな...」


春香は笑顔で答えた

「だって、ジェットコースターは楽しいからね!」


俺と春香は外で桜花と唯華と合流した。































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