第31話  引きこもりと電車

 遊園地に行くために今俺たちは、電車に乗っている。


女子3人は前の席に座って俺は手すりに掴まって3人の会話を聞いている

春香は遊園地のパンフレットを広げていた。両端の桜花・唯華が覗き込んでいた


3人はどのアトラクションに乗るかと言う話で盛り上がっていた

そして、電車に乗って10分ぐらいで次の駅に着いた


「やっと...着いたか...」

桜花はえ?と不思議そうな表情をしていた


「あと、三駅ぐらいはあるよ?」


俺は大きく肩を落としため息をついた


「琢磨...大丈夫?」と唯華は心配そうにこちらを見ていた


俺は右手を小さく上げて答えた


「うん...大丈夫...人が多くて人混みに酔っただけ...」


春香は横でくすくすと笑っていた


「たくちゃんは昔から人混みとか嫌いだったよね」


俺は昔から人混みが嫌いだった...

だから、自分から人が多いところに行くのは少し気が引ける


すると、春香は俺の手をギュッと掴んだ


「さぁ!次の電車来ちゃう!早く行こー」


「わ...わかったから、恥ずかしいから...手を離せー!」


だが、春香はニコっと笑い話を無視して俺の手を離さず俺をホームに引っ張って行った

俺は春香に引っ張られ駅のホームへ向かった


そして、電車を乗り継いで目的の駅に着いた


桜花は駅に着くなりさらにテンションが高くなっている

両手を上げて喜んでいるようだった


「やったー!やっと着いたー!」


唯華はベンチに座って俺の背中をさすってくれていた

「やっと着いたね!琢磨...あと、大丈夫?」


俺は人に酔って遊園地に行く元気がほとんど残っていなかった...

やばい、もう無理...人混み無理...元気ない...


「はぁーなんでこんなに人って多いんだろ...」


唯華は俺の背中をさすりながら笑っていた


「それはしょうがないよ琢磨...」


「ありがとう唯華...もう、大丈夫だよ...」と俺は立ち上がり大きく伸びをした。


今の時間は11時30分なのでそろそろお昼なので少しお腹が空いていた。


「なぁ、みんなーお昼ご飯ってどこで食べるんだ?」


桜花は腕を組んで考える仕草をしていた


「遊園地で食べると高いから道中の店で食べたいよね!」


春香と唯華はうんうんと頷いていた

春香はうーんと考えていた


「じゃあ、いつも通りファミレスかなー?」

と春香は提案した


そして、みんなが賛成していつも通りファミレスに行く事になった。


昼ごはんを食べ終わり俺たちは遊園地に向かった




























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