第27話

 昼食を済ませた俺達は一旦家に帰った。


みんなはリビングでテレビを見たりスマホをいじったり俺の部屋の漫画を読んだりしていた。


「なぁ?昼間から俺の家にいて暇じゃないか?」


すると、スマホを触っていた春香が一旦スマホから目を逸らしこちらを向いた


「そうだねー明日も遊園地行くけどどこか行く?」


そして、本を読んでいた唯華も本をパタンと閉じた


「私も良いと思うよ!」


桜花もテレビから目を逸らしこちらに顔を向けた


「私もさんせーい!」と右腕を上げていた


まじっすか...明日も出かけるのに今日も出かけるのかどんだけ体力あるんだよ...


「おう...行ってこい!」と俺は送り出すように手を振った。


すると、春香・唯華・桜花は俺の方を向い「え?」と言わんばかりの顔をしていた。


「たくちゃんは行かないの?」


そして唯華も春香と同じような顔になっていた

「え?琢磨来ないの?」


「ああ、今日は絶対に動かんぞ!」


桜花が今俺が座っている椅子の背後に回り込んで肩にポンっと手を置いた


「ねぇ!琢磨くんも行こうよ!」


ちょぉぉぉ!あんまり男子高校生にスキンシップとかは良くないんだよ!

だから、これからはあまりしないように意識してくださいね!分かりましたか?桜花さん...


「桜花ちょっ...近い近い!」と俺は桜花の手を退けようとしたが、桜花は面白そうに、にまぁと笑い さらに肩を掴む手の強さが少し強くなった...


「わ...わかった!行く...行くから離せー!!」


すると露骨に喜んだように、両手を上げていた。

「やったー!ありがとね!琢磨くん!」


「わかったけど...どこに行くんだ?」


すると、春香が何かを思いついたように明るい顔をしていた


「はーい!いつも通りみんなでショッピングモールに行きたーい!」


そして唯華も賛成と言うように小さく手を上げていた


桜花は頭に?があるように何のこと?と言いそうな顔でキョロキョロと周りを見渡していた

「え?みんな...ショッピングモール行ったの?」

少し驚いたような顔で言っていた


春香は桜花を宥めるように桜花に近づいた

「大丈夫だよ!私と唯華ちゃんは別々だったから!

桜花だけ抜きって事は無いから!」


「どっちにしろ琢磨くんとは行ってるんだ...」

桜花は少しへこんでいる様子だった。


この様子の桜花を見て少し可哀想だと思った...

だが、俺にはここで誘えるほどメンタルは強く無い


俺の背後に立っていた桜花が俺の横の椅子に座った

そして、俺の横腹をツンツンとつついてきた


「ねぇねぇ琢磨くん?」と俺の名前を呼びながら

上目遣いでこちらを見ていた。


正直に可愛いと思った...


「ちょっ...横腹をつつくな!」


桜花はくすくすと笑いながら笑顔でこちらを見ていた

「私とも、デートしてくれない?」と桜花にデートに誘われた


「今から行くのじゃダメなのか?」と桜花に聞いた

すると桜花はぷくーと頬を膨らませた


「違うよ!二人きりでだよ!」


俺と行ってメリットとかあるのか?と思いながら桜花だけ疎外感がある感じがして断るのは可哀想と思ったのでデートというところに異論はあるが承諾した。


          20分後


全員準備を済ませて出かける準備が完了した。
































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