第23話 引きこもりと修羅場!?
昨日
翌朝、春香とばったり出くわした。
そして春香に誤解を受ける事になり今から誤解を解きに行かなければならない...
唯華と共に春香の家の前に来た
インターホンを押すとすぐに春香が出てきた
少し怒ったような表情で頬を赤くしていた
「どうぞ...」
そして俺たちはリビングで話す事になった。
気まずい雰囲気
沈黙の中春香が話を始めた。
「たくちゃん...家に女の子を連れ込むってどういうことなんですか?」
「春香?お前も俺の家に泊まりにきただろ?」
春香はふてくされたような顔になった
「すいません、春香さん...私が琢磨の家に泊まりたいって言ったんです...」
「唯華ちゃん...今回はたくちゃんが軽々と女の子を家に泊めた事を言ってるんだよ!」
春香の事も泊めただろ...
「だから、春香も家に泊まっただろ...」
「うるさーい!浮気者ー!!」
また、浮気者と言われた。
「だから俺に彼女はいねーよ!」
唯華は春香をなだめるように話始めた
「大丈夫です!春香さん!私が琢磨の隣で寝ようとしたら逃げられたので...悔しいですけど浮気では無いと思いますよ!」
唯華...今隣で寝た事を言ったら...
「唯華ちゃん...たくちゃんの隣で寝たの?」
と春香は唯華に話を聞いていた。
「は...はい...」
唯華は少し怯えている様子だった
「じゃあたくちゃん!唯華ちゃんの隣で少しでも寝た感想は?」
「え?感想?」
想定外の質問に困惑した
「そう!女の子と寝たんだから何かしらはあるでしょ!」
「え...えーと...」
唯華に助けを求めるために唯華の方を見ると
顔を赤くして答えが気になっているのか目を見開いてこちらを見ていた
「寝てたので...」と逃げるように言い訳をしようとすると「たくちゃん?感想は?」
春香に話を遮られた...
俺は昨日の事を思い出し始めた
「唯華の...寝顔が可愛かったです...」
すると唯華の嬉しそうにして、目を輝かせていた
そして、春香は少し不機嫌そうに頬をふくらませていた。
春香は突然頬を赤く染め俺に聞いてきた
「たくちゃん...私の寝顔は...どうだった?」
「あ...ああ!可愛かったぞ...」
すると二人はさっきとは真逆の反応になっていた
「「じゃあどっちの寝顔が可愛かったの?」」
「琢磨!」「たくちゃん」
二人はほぼ同時に机から身を乗り出して聞いてきた
そのせいで顔がとても近くなった
「二人とも!顔が近いから、一旦落ち着いて席に座って」となだめるが
「たくちゃんが」「琢磨が」
「「答えてくれたら戻る!」」と打ち合わせでもしたのかってぐらい息ぴったりだった
この修羅場は俺にはまずいと思い逃げるための口実を作った
「ちょっと、お腹が空いて力が出ないので家でご飯食べてくる...話しはその後で...」と俺が席を立つと
二人が俺の両腕を掴んだ
「どこいくのたくちゃん?」「そうだよ琢磨答えてくれないと!」と二人とも顔は笑顔だったが俺には恐怖としか思えなかった...
「ふ...二人とも可愛かったぞ...」
答えを出すと先程より腕を握る強さが強くなった
「ちゃんと答えようねたくちゃん...」
「二人とも可愛いから選べねえよ!」と苦し紛れの言い訳をすると俺の腕は解放された
二人の顔の方を見ると二人とも顔が赤くなっていた
すると春香が話始めた
「じゃあ、今度はみんなでもう一回...」
「え?」と春香に答える
「今度は桜花も誘ってみんなでもう一回やって、次こそたくちゃんに選んでもらう!」
すると唯華も嬉しそうな表情になっていた
「ええ!良いと思います!次こそは琢磨に選んでもらう...」
二人は顔を見合わせていた
「負けないからね...唯華ちゃん」
「こっちも負けません...春香さん」
二人の前にばちばちとヒバナが散っているように見えた
俺に選ばれても得なんてないだろ...
「おい!待てなんでもう一度泊まる前提で話進めてんだよ!」
こいつら...好きな人に男の家に泊まったことあるって知られたら後から面倒なんじゃ無いか?
すると二人は同時にこちらを向いた
「「もう一回泊まるの!」」とやはり打ち合わせでもしたのかってくらい息が合っていた
やはり俺は押しに弱く承諾してしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます