第22話  引きこもりお泊まり開始!!

 俺の家には今唯華ゆいかがいる。

その唯華は今、入浴中だ...

なんで、男子の家のお風呂使えるのかな...

すると、リビングのドアがガチャっと開いた

そこから、可愛らしい寝巻きを着た唯華が入ってきた

「お風呂ありがとね!」

唯華が俺の前を通るとシャンプーの匂いがした

同じシャンプーのはずなのだが別のいい匂いがした

俺が口を塞ぎながら大きくあくびをした

すると唯華が「もうそろそろ寝る?」と聞いてきた

「ああ、そうだな...もう眠いし...」

「じゃあ、俺は眠くて動けないからこのソファーで寝るわ!おやすみ唯華...」

唯華は慌てたような感じで

「こんなところで寝たら風邪ひくし一緒の部屋で寝てくれるんじゃ無かったの?」

俺はわざとらしく誤魔化すように答えた

「動けないから仕方ない...」

唯華は抵抗してきた

「じゃあ、私もこのソファーで琢磨と一緒に寝る」

それはまずいと思い俺はソファーで寝る事を諦めた

「じゃあ、部屋で寝るか...」

すると唯華は安心したようにほっとしていた


俺の部屋のベッドに唯華が寝転び仰向けになっていた。

すると唯華は空いているベッドの右側を手でゆっくりポンポンと叩いていた

「一緒に寝なくて良いの?」とからかうように聞いてきた。

「ああ、一人で寝ろ...」

唯華は少し残念そうにしていた

「はーい」だが素直に答えてくれた


そして俺は今日眠かったという事もありすぐに寝てしまった。

「ん...」と俺は夜中に目を覚ましてしまった

右側に違和感があり見てみると唯華が隣で寝ていた

「だからなんで俺の隣で寝るんだよ...」

だが、唯華の寝顔はとても可愛いかった...そんな事を考えていると今の状況のを思い出し恥ずかしくなり顔が熱くなった

俺は寝る場所を敷布団からベッドへ移動した

そして俺はもう一度眠りについた


朝起きて、敷布団の方を確認すると唯華はしっかりとそこで寝ていた。

それと同時に唯華も目を覚ました

「ふぁー琢磨おはようございます」とまだ眠そうに目をこすっていた

唯華が手を退けてベッドの上にいる俺を確認すると

むぅーと頬をふくらませていた

「なんで、ベッドで寝てるんですか...」

「だって、唯華が俺の隣で寝てたんだもん...」

「そこは、そのまま隣で寝てて下さいよ...」

恥ずかしさで顔がまた熱くなった

「そんな事できるか!」

「春香さんとは一緒に寝たのに?」と俺をからかうように言ってきた。

「あれは、春香が勝手にやって俺が気付けなかっただけで、了承したわけでは無い...」

唯華は悔しそうにしていた

「なんで今日に限って夜に目を覚ますんですか!」

少し唯華は不機嫌になっていた。

唯華はなぜか俺の手を引っ張り布団へ入れようとしていた。


唯華の引っ張りに抗っていると俺の部屋のドアが開いた

「たくちゃん!おはよー」

春香が入ってきた。

「あ...」と何故か俺は声が出た

すると、春香は顔を赤くして俯いていた。

「あのー春香?」

春香は勢い良く顔を上げると少し涙目になっていた

「たくちゃんの...浮気者!」

春香は走って部屋から出て行ってしまった。

「ってか、そういう誤解される事はしてないし浮気ってなんだ!生まれてから一度も彼女なんて出来てないわ!」と大きな声で叫んだ

唯華の方を見るととても焦ったような感じになっていた。

「なんか...やばい事になっちゃったね...」

「ああ、そうだな...」


今から春香に誤解を解きに行かなければいけない...





















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