第21話  引きこもり...友達ともお泊まり

           学校


春香が家に泊まりにきて朝の事があり、俺は恥ずかしくて春香と目を合わせる事ができない...


授業中 俺の肩をぽんぽんと唯華ゆいかが軽く叩いてきた

「琢磨...」

俺は唯華の方向を向いた

「ん?どうした?」

唯華は顔を俺の耳元に近づけた

「春香さんと何かあった?」

ひそひそと話され恥ずかしさとくすぐったいというか感覚が交差した。


そして俺は春香との事を一通り話した。

唯華は少し不機嫌そうな顔になった

「へぇー琢磨、春香さんとお泊まりしたんだ!」

「し...仕方無かったんだよ...」

すると唯華は何かを企んだような顔をした

「ねぇ...琢磨?」

「どうした?変なこと企んで無いよな?」

唯華は笑顔を作った

「変なことは企んで無いよ」

「変なことは?」

「今日私も琢磨の家に泊まる!」

「あのー充分変なことなのですが...」


唯華は嘘泣きのように目に涙を浮かべた

「春香さんは良かったのに?」

「昨日は仕方なかったから...」

「じゃあ!私とある事情で家に帰れなくなったので泊めてください...」

「いや、その事情今作ったろ」

唯華は顔をむぅーと頬をふくらませた

「絶対に泊まるー!」

唯華は子供のように駄々をこねていた

「子供か!ってか唯華キャラ崩壊してるぞ!」

「キャラ崩壊してでも琢磨の家に泊まるもん!」

俺は大きくため息をついた


今日は親もいないしまぁいいか...と唯華の押しに負けてしまった。

「はぁーわかったよ...」

唯華は小さな声で「やったー!」と喜んでいた

「今日だけだぞ...」

唯華は可愛い笑顔を作っていた

「琢磨やっさしー!」


          放課後


俺は唯華の必要品を取りに行くために唯華の家に同行している。

「ありがとね!ついて来てくれて」

「ああ、別に良いよ...」

そして、唯華の家に着いた

「じゃあ、取ってくるから待っててね!」

「ああ、わかってるよ」

唯華は家の中に入って行った


なんで、唯華はそんなに俺の家に泊まりたいんだ?

そんなみずから男の部屋に行くって怖く無いのかな?

 


そして、前からガチャという扉が開く音がした

「お待たせ!琢磨!」

と制服から着替えた私服の荷物を抱えた唯華が出てきた。

「じゃあ、行くか...」

「そうだね!」と唯華は笑顔で答えた


         琢磨の家


「へぇー!ここが琢磨の部屋なんだ!」

何気に春香以外の人初めて呼んだかも...

じゃあ、俺は今日一階のソファーで寝るから唯華はベッドでも敷布団でも、好きな方で寝てくれ...

唯華は動揺しいるようだった

「え?一緒の部屋で寝ないの?」

「当たり前だろ...」

すると唯華は顔をふくらませた

「春香さんとは一緒に寝たのに...」

それを言われると言い返せない

「わかった、俺が敷布団で寝るから唯華はベッドで寝てくれ...」

唯華は笑顔になっていた

「やったー!ありがと琢磨!」

俺は二日連続で女子と同じ部屋で寝ることになった...





        






















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