第19話  引きこもりと遊ぶ約束

今日俺を苦しめていたテスト期間が終了した

テストの順位は中ぐらいだった

引きこもってたのにこの成績を出せたのは

春香はるか唯華ゆいか桜花おうかこの3人のおかげだとしみじみ思う。


隣の席の唯華が話しかけて来た。

「琢磨、テストの結果どうだったー?」

「えーと、中ぐらいだったよ!」

俺は唯華に笑顔を作り

「唯華達のおかげだな!ありがとな!」

「唯華はどうだったんだ?」

「私はいつもどうりだったよ!」

「いつも通りって学年上位?」

「そうだよ!」

「俺に勉強教えつつ学年上位ってすごいな...」

唯華も笑顔になった。

「そんな事は置いといて!テスト期間が終わったしまた、一緒にお出かけしない?」

「おお!良いな!」

「春香とか桜花も来るかな?」と俺が提案すると

「そう...だね!」と少し頬を膨らませていた。

「なんでほっぺた膨らませてるんだ?」

「なんでも無いよ〜」

唯華はぷいっと横を向いた

どうしたんだろう?と疑問に思った。


今日の放課後琢磨、春香、唯華、桜花の4人で帰ることになった。

俺は先程の唯華との話を春香、桜花の2人に話した

「今度みんなでどこかに出かけないか?」と聞くと

春香と桜花の2人がすごく驚いた顔をしていた

「たくちゃんが...」

「琢磨くんが...」

「「遊びに誘ってくれた!!」」

すると、桜花がみんなに聞いていた

「どこに行くのー?」

唯華が悩んだような仕草を見せた

「どうしよう...」

春香が提案した

「遊園地とかどう?」

俺は春香の意見に答えた

「ああ!良いと思うよ!」

すると、唯華と桜花が同時に手を上げ

「「賛成」」

次に俺は質問をした。

「いつに行くんだ?」

唯華が次に提案した

「今週の日曜日はどうですか?」

その事に全員が賛成して今週の日曜日に遊園地に行くことになった。


そして、俺が家に入ろうとした時春香が話しかけて来た

「たくちゃん!今日家に親が居ないからまた一緒にご飯食べない?」

前回春香の料理を食べたがとても絶品だったのでもちろん了承した。

そして、ご飯を食べ終わり片付けを済ませて俺は帰ろうとした。

すると、春香が俺の手首を掴んだ

「どうしたんだ?春香?」

すると春香の目はウルウルとしていた

「さっき...」

「さっき?」

「さっきのホラー番組見たから1人じゃ怖い...」

春香が少し震えてから

「今日...親が帰ってこないから...」

春香が両手で俺の手を握った

「今日!私の家に泊まってくれない?」

この春香の提案に俺は数秒固まり

「さすがにそれはまずいだろ!」

「だって...だって...」

春香がいつもと違う感じではなく子供のような雰囲気がしていた

「そういえば、春香って小さい頃から怖いの苦手だったよな」

「…うん...」

かと言ってさすがに女子と2人っきりで泊まるのはまずい...」

だが、泣きそうな春香をほっておける気がしなかった。

「じゃあさ、今日はうちの親も帰ってこないから俺の家にしない?」

俺としてはなんとしても女子の家で泊まるのは避けたかった...

「1人じゃないなら...」


そして、春香がうちに泊まることになった...
























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