第17話 引きこもりが4人でテスト勉強

学校の授業中


隣で勉強を教えてくれている唯華ゆいかが顔を覗き込むように聞いてきた。

「ねぇ、琢磨今日は図書館での勉強どうする?」

俺は唯華に申し訳なさそうに両手を合わせ

「すまん、今日は春香と2人で勉強をするってなってるんだ...」

唯華は少しガッカリしたように肩を落とした

「春香さんとどこで勉強するの?」

「図書館だよ!昨日、唯華と勉強したってこと話したら春香も行きたいって言い出してな…」

すると、唯華は少し顔を赤くして

「ね...ねぇ琢磨?」

「ん?どうした?唯華」

「と...図書館に私も一緒に行っちゃダメ...かな?」

俺は少し考えて春香には2人きりと言われたが唯華はせっかく出来た高校初の友達だし、春香なら唯華が来ることを了承してくれると思い

「ああ!良いぞ!唯華も教えるの上手いから一緒に来てくれると助かる!」

唯華は嬉しそうな顔になった

「やったー!今日も頑張って教えるね!」

「ああ!よろしく頼む!」


そして、全ての授業が終了して放課後になった


春香が申し訳なさそうな顔をしてこちらへ歩いてきた。

「たくちゃん...2人きりって言ったのに桜花おうかも来ることになっちゃった...」

俺は自分の後頭部に手をやり

「あー、俺も唯華を誘って...唯華も来ることになってるんだ...」

春香が少し残念そうな顔になった

「まーね、みんなでやった方が楽しいしね!たくちゃんと2人っきりはまた、次の機会で...」

「はいはい、また予定が空いてる日にな...」

俺達は、帰りの用意を済ませて図書館へ向かった


図書館


桜花は嬉しそうな顔をしていた

「いやぁー!久しぶりだね!琢磨くん!」

そういえば、最近桜花とは関わりがあまり無かったな

「そうだな...」

「なんか、琢磨くん冷たいー」

「そ...そうか?」

やはり俺は、こういう陽キャのテンションには合わないなと実感した。

すると、春香がくすくすと笑っていた。

「でも、たくちゃん普段は静かだけど面白いところ沢山あるんだよ?」

この話を聞いた桜花はこちらを見つめていた

「へぇー私も琢磨くんの面白いところ見てみたいな?」

すると、唯華も「そうだね!琢磨もたまに面白いね!」

「唯華、たまにってなんだ!たまにって」

唯華はくすくすと笑っていた。

「冗談だよー琢磨」

「唯華...あんま俺をからかうと俺のメンタルがやられるからな?」

「はぁーい...気をつけまーす」

そして俺は大きくため息をついた

「はぁー俺の話題はいいから、早く勉強をやろうぜ」とみんなへ言った。

春香がこちらを見ながら

「もっと、たくちゃんの事を話したいなー」と言っていた。

すると、桜花も笑いながら手をあげた

「私も、賛成だなー」

唯華も小さく手をあげて

「わ...私も賛成」と少し笑いながら言っていた。

「お前ら、あんまり俺をからかうなー!!」


その後、俺の話が続きあまり勉強が進ま無かった...



























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