第16話  幼なじみと夕御飯

俺は今、春香の家にお邪魔している。

そして、俺はリビングの椅子に腰掛けている

春香は台所で何かを作っている。

「春香ー何を作ってるんだ?」と春香に聞いてみた

春香はとてもテンションが高く

「出来てからの秘密だよー!」


30分後


部屋にいい匂いが漂っていた。

春香は料理の乗ったお皿を机に並べていった

すると、春香は笑顔で

「今日の夕食はたくちゃんが好きな唐揚げだよー!!」

「肉の部位は?」

春香は前で腕を組んで

「鳥ササミ!」と勢い良く言った

「春香...さすがだ!」

俺は、あまり脂身が好きではない、だからササミが好きなのである。

春香は少しドヤ顔をしていた。

「でしょでしょー」

「ってか、よく俺の好きな物覚えてたなー」

すると春香は照れたような顔をして

「だって、たくちゃんの好きな物なんだもん...」

「そうか、覚えていてくれてありがとな」

俺は春香に笑ってお礼を言うと

春香はとても顔を赤くしていた。

「当然だよ...」

春香が焦って話題を変えるように

「さ!冷めちゃうし早く食べよ!」

「それもそうだな...」

俺達は同時に手を合わせた「「いただきます」」と言ってご飯を食べ始めた。

そして俺は最初に唐揚げに箸を伸ばした。

唐揚げはとても美味しかった。

「春香...料理上手かったんだな!」

「へへーん!私頑張って料理の勉強、沢山したんだよ?」

俺はからかい半分で春香に言った。

「将来は良いお嫁さんになるかもな」

すると、春香はとても顔を赤くして、取り乱していた。

「は...はわわわ」

「ど...どうした?春香!大丈夫か?」

そして、春香は顔を膨らませて

「たくちゃんのせいだよ...」

正直この時の春香はとても可愛く思えた


30分後


俺は出された料理を全て食べ終わり

「ご馳走様でした」と言うと

春香は笑顔だった

「お粗末さまでした」

そして、俺と春香は2人でお皿を洗っていた。

「なんか、たくちゃんとご飯食べるって懐かしかったね!」

「そうだなー小学校以来か?」

「うん!そうだったと思うよ!でも、その頃はお母さんがご飯作ってたからね!」

「でも、春香もめっちゃ料理上手くなったな」

春香は少し照れたように

「えへへーありがとね」

「そういえば、なんで料理の勉強をしようと思ったんだ?」

「えーとね、好きな人とかがいたら料理作ってあげたいからかな?」

好きな人でもない俺が食べさせてもらって良いのだろうか?

「えーと...俺が食べさせてもらって良かったのか?」

春香に聞いてみた。

春香は笑顔になって「当たり前だよ!」

すると、春香は小さな声で

「たくちゃんに食べさせてあげたかったんだもん」

春香は何か俺に聞こえない声で言っていた。

「ん?今何か言ったか?」

春香は慌てた様子で「な...何も言ってないよー!」

と何かを誤魔化している様子だった。


そして俺は夜も遅いので帰ることにした。

「今日はありがとな!」

春香は笑顔で「また、食べに来てね!」と言ってくれた。

「ああ。次もお世話になるな!」


次から、親が居ない時の夕御飯がとても楽しみになった。























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