第13話

 俺は今春香と一緒にカフェの中にいる

「お待たせいたしました。」と店員さんが注文の品を持ってきてくれた。

春香が何かを考える表情をしていた

「たくちゃん...」

「ど...どうした...」

春香は少し怖い顔で笑顔を作り

「なんでコーヒーを頼んでるのかな?」

「いや...これはコーヒーでは無く...」

「じゃあ、コーヒーじゃないならこれ何?」

「ホットコーラ...」

「絶対にバレる嘘やめようね?あと絶対美味しくないよね?」

そして、春香は表情を和らげた

「まぁ、さっきはカフェインレスだったし...許してあげよう!」

俺も肩の力が抜けて「ありがとー!!」とコーヒーのカップを手にとり飲み始めた。

「そういえば、春香は何を頼んだんだ?」

「私はね、たくちゃんと一緒のサンドイッチと

オレンジジュースだよー」

「春香ってまだ、炭酸って飲めないのか?」

春香は小学、中学で炭酸が苦手だった

「いやー別にーめっちゃ飲めるよー」

春香は何かを誤魔化すような顔をしていた

春香の弱点発見!!と俺は心の中で思っていた

すると、春香がこちらを向き

「たくちゃん今私の弱点発見!!とか心の中で思ってないよね?」

俺も誤魔化すような顔をして

「別にしてないよー」と頑張って誤魔化そうとした

すると、春香は笑い出し

「たくちゃん全然誤魔化せてないよ」と笑っていた

「春香も同じような反応してたぞ」

「えー?嘘だー」

俺たちは話しながら昼食を食べていた。


        30分後


俺たちは昼食を食べ終わりカフェを出た

「あのカフェのサンドイッチ美味しかったね!」

「あーそうだな!」

「また、行こうね!」と春香が俺を誘ってきた

「そうだな、行けたらな」

春香は頬を膨らませ

「たくちゃん意地悪...」

俺は笑いながら春香をなだめた

「嘘嘘、また行こうな!」

春香は笑顔になり「うん!」と大きな声で答えた

突然春香が俺の手を掴んできた。

「ふふーん、さっきの続きだよー!」

今は客もお昼で少ない時間帯だった

「人が少ないから、はぐれる心配は無いんじゃないか?」

春香はまた頬を膨らませた

「たくちゃんの鈍感!!」と先程より手を強く握られた。

でも、俺は心の中で保育園の時とかはよく手を繋いでたから懐かしくて良いなと思っていた。


1時間後


そして、俺達はアウトレットモールを後にした。


だが、未だに手は繋いだままだった。

「春香?アウトレットモールは出たんだしもう手を繋いで無くてもいいんじゃないか?」

「たくちゃんは私と手を繋ぐの嫌だった?」と春香が聞いてきた。

「いや、嫌では無いんだけど...いいのか?俺とカップルに見られるぞ?」

すると、春香は何故か嬉しそうな顔をして

「たくちゃんとなら問題ないもーん」と俺の腕に春香が抱きついてきた。

そして、いつの間にか家に着いていた。

春香は「今日はありがとね!また...行こうね!」と言ってそそくさと家に入って行ってしまった。


そして、俺はいつも通り家に帰ってすぐに寝てしまった




















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