第14話 引きこもりとテスト期間

今日から高校では、テスト期間が始まった。

「やべー、まじ終わった...」と独り言を漏らし机に伏せている。

「琢磨?どうしたの?」

横の席から俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。

横を向くと唯華がこちらを向いていた。

「テスト期間が始まって、絶望してるだけだよ...」

唯華が少し顔を赤くして

「琢磨が良ければ...今日一緒に勉強しない?」

まだ、勉強に追いつけてない俺にはありがたい提案だった。

「本当に!ありがとう唯華!」

俺はつい唯華の手を取ってしまった

「はわわわわぁぁ」と唯華は取り乱していた。

俺は慌てて手を離して「ご...ごめん」と謝った

唯華はまだ取り乱していて

「だ...だいじょうぶ...だよー」

唯華は落ち着かせるように大きく深呼吸をして

「じゃあ、今日の勉強する場所は図書館でいい?」

俺は、親指を立てて

「図書館で大丈夫だよ!」と答えた




放課後


「ポンポン」と俺の右肩を叩かれた

「図書館にいくよ!」と笑顔で言っていた


そして、俺達は図書館に着き席についた

「じゃあまず ことわざ からしようか!」と唯華が古文の教科書を出した

「じゃあ、私が問題を出すから琢磨は答えてね?」

「おっけー」


「犬も歩けば?」 「疲れる」

「違うよ琢磨、確かに疲れるけど! 棒に当たるだよ!」

「塵も積もれば?」 「邪魔となる!」

「いや、確かに邪魔になるけど...山となるだよ!」

「馬の耳に?」 「ぼた餅」

「琢磨 混ざってる混ざってる!念仏だよ!」

唯華は疲れた顔でため息をついた

「次は文章の問題をやろうか」

「わかったー」

「〜というわけで、この息子は誘拐された母親を探しに行くんだけど...」

「琢磨なんで、そんなに驚いた顔してるの?」

「だって...母親、融解しちゃったんでしょ?」

唯華は呆れた顔で「違うよ!琢磨、溶けたんじゃないよ、さらわれたんだよ!」

「ああ、そうか...良かった」と答えた

唯華は苦笑いをしていた

「はは、どうしたら誘拐と融解を間違えるのかなー?」

「どうしてだろうな?」と俺は唯華に疑問形で返した。

唯華は焦った顔で「私に言われても知らないよ!」と言って笑っていた。


2時間後


唯華がいきなりペンを止め

「よし、そろそろ終わろうか!琢磨」

俺は大きく伸びをした

「終わったー!」

唯華は笑った顔で「全然終わってないよ!」

そして、俺達は図書館を出て家に帰った。


俺は家に帰ってすぐに自分の勉強へ向かった

「唯華が教えてくれたんだから、無駄にしないように自分でも勉強しよう!」

俺は机に教科書やノートを広げた


30分後


机に伏していた。

「全くわからん...どうしよう...」

1人でもしっかり理解できないものかと考えていると、突然部屋のドアが開いた。

「ドンッ」

開いたドアの方を見ると春香が教科書類を持ってたっていた。

「たくちゃん勉強するよ!」

俺は驚き春香に質問した。

「春香!どうしたんだいきなり」

春香は少し照れた顔で

「たくちゃん勉強分からないところあるかな?って思って...」

「春香...めっちゃ助かる!!」


そして、俺は春香と勉強を始めた。




















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