第8話   引きこもりがデート?2

 俺は今、大型ショッピングモールの中にあるカフェに唯華ゆいかと並んでいる。

「この列、めっちゃ長いなー」

「うん、このカフェほかの場所にもあって結構人気だから...」

「それだからこんなにも人が多いのか!」

唯華はとても、申し訳なさそうな顔をして

「ごめんね、こんなに並ばせちゃって」

彼女に謝罪された

「どっちにしろ、この事を知っていたら俺も来てたかも知れないから同じだよ」

照れた顔をして「やっぱり、琢磨って優しいね」と唯華に言われた。

「どうだろな…人並だと思うけど...」

「絶対普通の人よりも優しいよ!」

唯華は俺に力強く言ってきた。

俺は頭を掻きながら

「そう言われるとお世辞でもなんだか嬉しいな...」

「ありがとうな唯華」

俺がお礼を言うと唯華は顔を赤くしていた。

「琢磨のそういう所が私は...」

唯華はボソボソとなにかを言っていた

「ん?今何か言ったか?」

唯華は慌てた様な仕草をとり「なんでも無いよ」と答えた。


20分後


俺たちはやっとカフェの店内に入ることができた。

カフェの中ではコーヒーの良い香りが漂っていた

俺と唯華はメニューをとり食べたい物を選び始める


メニューを見る唯華の目はとてもキラキラしていた

そりゃそうだ、美味しそうなメニューが沢山あるのだから。

「唯華、どれにするか決まったか?」

「もうちょっと待ってー」と迷っている表情をしていた。

「琢磨はなに頼むか決まった?」

「あー、もう決まったぞ」

少ししてから、唯華もメニューを閉じて「私も決まった!」

「じゃあ、店員呼ぼうか」と俺は呼び出しチャイムを押した。

「ご注文がお決まりですか?」

「「はい」」

俺と唯華は同時に返事をしてしまいとても恥ずかしかった。

すると店員さんが「ふふ」と笑い

「では、注文をどうぞ」と聞いてきた

「じゃあ、ホットコーヒーとコーヒーゼリーで」

「私は、クリームソーダとミルクレープで!」

「はい!では、注文を確認させて頂きます

ホットコーヒーを一つコーヒーゼリーを一つ

クリームソーダを一つミルクレープを一つ

でよろしいでしょうか?」

そして俺たちはまた「「はい」」と同時に返事をしてしまった。

店員はまた、笑った顔で「少々お待ち下さい」

そして店員は厨房の方へ歩いて行った

「唯華って案外可愛い物頼むんだな」

「琢磨は全部コーヒーじゃん」

唯華は笑っていた

「味、一緒じゃない?」

「ふふ、コーヒーは無糖でコーヒーゼリーは砂糖が入っているから甘さが違うのだよ!」

「結局ほとんど変わりないじゃん」

「ふふ」 「はは」と俺たち二人は笑っていた。

唯華がなんで話しやすいかわかった...唯華は春香とどこか似ている感じがするからだ...





















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