第7話   引きこもりがデート?

 今は学校の授業中...

俺は相変わらず夏風なつかぜ 唯華ゆいかに勉強を教えてもらいながら授業を受けている。

授業終了のチャイムが鳴った。


唯華がこちらを向き「今週の土曜日って何か予定ってありますか?」

唯華に質問された。

「特に予定は無いと思うよ!」と答えた

唯華は嬉しそうな顔をして

「なら、今週の土曜日付き合って欲しい所があるんですけど!」

「 どこか行くの?」と俺は質問した。

「えーとですね、行き先は…」


土曜日の午前9時50分駅前


 10時集合だから10分前に来たけど5分前でもよかったかも...

すると、背後から誰かに背中をつつかれた。

振り返ってみると、私服を着た唯華が立っていた

「琢磨さん、来るの早いですね」

「でも、唯華さんは何時から来たの?」と聞いてみた。

彼女は笑顔で

「私もほんの数分前に着たばかりですよ」

「じゃあ、10分前に来てよかったよ!もうちょっとしたら電車来ちゃうし行こうか」

彼女に声をかけた

「そうですね」と笑顔で答えてくれた


         電車の中


「唯華さん」

「はい?なんですか?」

「唯華さん、俺のこと呼び捨てで呼んでくれないかな?あと、敬語も無くしてくれたら...」

そして彼女は少し困った表情をしながら

「わかった!琢磨」

と俺の事をさんを付けずに呼んでくれた

「ありがとう 唯華さん」

すると、彼女も「私はさん付けをしなくなったから琢磨も私の事呼び捨てで呼んでね」と言ってきた

「わかった...唯華」と彼女の名前を呼ぶと彼女も嬉しそうな顔をしていた。

彼女は不思議そうな顔をして質問してきた

「どうしていきなり、こんな事をしようと思ったの?」

「それは...なんというかー敬語とかさん付けだと

よそよそしいというか、他人行儀みたいな感じがして...」

「迷惑だったら...ごめん...」

彼女は笑顔で「全然そんな事ないよ!むしろ私も呼び捨てで呼んで欲しかったし!」

「そう言われると俺も助かるな...」


電車が止まり目的の場所へ着いた。

着いた場所は先週オープンしたばかりの大型ショッピングモールだった。

「私、友達とこういう所一緒に来るの夢だったんだー!」

「えーと、今日ってなにしに来たんだっけ?」

彼女は嬉しそうな顔をして

「今日オープンしたばかりのカフェに行きたかったの!」

「そこが二人ペアじゃないと入れなくて...」

俺が質問した

「俺なんかじゃなくて、春香とか桜花の方が良かったんじゃないか?」

彼女は少し困った顔で

「私...まだ春香さんとか桜花さんと二人きりは少し気まずいかなって...」

俺とは二人で話せるって事か...なんか嬉しい!

「まぁ、まだあんまり話して無いもんな」

「うん...迷惑だった?」と彼女が聞いてきた

俺は笑った顔で

「俺、最近なんか甘いもの食べたいって思ってたから丁度良かった!誘ってくれてありがとな!」

すると彼女は嬉しそうな顔で

「なら良かった!」と嬉しそうにしていた。


そして、俺たちはカフェの行列に並び始めた...


















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