第6話   引きこもりのリア充体験

 先程学校が終わり、俺、春香、桜花、唯華の4人で自己紹介などを兼ねてファストフード店に向かっている。

女子3人は俺より先頭を歩きみんなで話していた

これ、俺いらなくないか?

と考えていると、目的地へ着いた。



席につき俺の隣に春香 その前に唯華 左斜めに桜花の順で座った。

「唯華ちゃんはどうやって たくちゃんと仲良くなったの?」と春香が質問した。

「琢磨さんが、問題に少し苦戦してそうだったので私から話しかけました」

すると、春香は笑った顔で

「ふふ、そうか1年も休んでたからそれはわからないよね」と言われた。

「俺の事はいいからもっと別の話を...」

すると、桜花が「そういえば、琢磨くんって春香の事どー思ってんの?」と質問してきた。

春香は少し顔を赤くしていた。

「うーん…幼なじみ?」

この回答に桜花は

「いやー、もうちょっと面白い答えが出てくれてたら良かったんだけねー」

少し悔しそうな表情をしていた

春香がふくれた顔でこちらを見ていた

「どうした?」と春香に聞いた

「なんでもないですー」春香は少し怒っていた様に見えた


唯華が次に質問してきた

「春香さんと琢磨さんっていつからの付き合いなんですか?」

「えーと、幼稚園からだな」

唯華は驚いた顔で「とっても長いんですね!」と言った。

 


 話が進み30分ほど経った頃

「そろそろ解散するー?」

桜花が言い出した。

「そうですね!もう時間も遅いですし」

唯華も賛成した

「えーもう終わりかー」と春香はショックそうに言っていた。

「また、みんなでどこか行こうよー!」

春香はみんなを誘っていた

「私もみんなでどっか行きたいー!」

「私も皆さんがよければ行ってみたいです!」

桜花と唯華は春香の提案に賛成していた。

「たくちゃんは?」と俺にも質問がきた

「え…俺も行くの?」

するとみんなが「「「当たり前じゃん」」」と勢いよく答えた

「用事が無ければ...」

春香が笑った顔で「ほとんど予定なんてないよね?」

「俺に現実を突き付けるな」


 店を出て、桜花、唯華を家まで送り届けた

俺は春香と二人で帰路を辿っていた

「今日は楽しかったねー」

「そうだな」と返した。

「まさかたくちゃんに友達ができるなんてね」

と春香は笑っていた

「俺も1ヶ月はボッチだと思ってた」

春香は驚いた顔で「え?長くない?」

俺も驚いた顔で「え?普通だろ...」

春香が顔を赤くして「てか、たくちゃんボッチじゃないよ?」

「それはどういう?」

春香が俺の前に立ち笑顔で「たくちゃんには私がいるもん」と言われて俺はなぜか顔が熱くなった。



家に到着して、春香と別れた

俺は今日の出来事を思い出していた

「まじか...俺...友達が出来てるし、放課後みんなで遊んだりしてる...」

「俺...」と右拳を強く握りしめて

「リア充っぽい!もうボッチじゃない!」と勢いよく右手を上げた。



ボッチの俺に初めて高校の友達が出来た。

























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