第5話   引きこもりの新しい知り合い

授業が始まって10分

「1年間休んでたからまじわからねー!」

などと、小声で言って困っていると

「ツンツン」と俺の肩を誰かがつついた。

つつかれた方を見ると、可愛い系の女子がシャーペンで俺の肩をつついていた。

「な...なんですか?」と俺は彼女に質問した。

彼女は俺に「今の問題わかりますか?」と聞いてきた。

「わからないです」俺は正直に答えた。

彼女は「あなたが良ければですが教えましょうか?」

「教えてくれるんですか?」

「はい!あなたが良ければ…ですが」

「是非、お願いします!」と彼女に答えた

「そういえば、自己紹介がまだでしたね私は

夏風なつかぜ 唯華ゆいかです!」

「俺は、坂柳さかやなぎ 琢磨たくまです」

彼女は笑顔で「よろしくお願いします!たくまさん」

「こちらも、よろしくお願いします」

そして、彼女に問題の解き方などを教えてもらった

授業終了のチャイムが鳴り響いた。


「教えてくれてありがとう 夏風さん 」

俺は彼女にお礼をした。

「たくまさん、私のことは唯華で良いですよ!」

「えーと、ありがとう唯華さん」

彼女は笑顔で「どういたしまして」と答えた。

「教えるのすっごく上手いね唯華さん」

「私、勉強しか取り柄がないから...」

彼女は少しうつむいていた

「私、運動は全然出来なくて、友達もいないし...」

この話を聞いて俺は

「勉強できるってめっちゃすごいことじゃん!」

「だって俺なんて、勉強も出来ない、運動も中の下

友達も幼なじみぐらいしかいないんだよ?」

「でも、唯華さんは勉強ができる!」

すると、彼女は「でも、勉強だけじゃ何も...」

「俺は唯華さんが勉強を教えてくれてめっちゃ助かったよ 良ければだけどまた、勉強教えてくれない?」

彼女は少し驚いた様な顔で

「私で...良いの?」

「だって、唯華さんの教え方めっちゃわかりやすいし、唯華さんすごく話しやすいし...」

すると、彼女はとても嬉しそうな笑顔で

「ふふ…しょうがないから、私がたくまさんに勉強を教えてあげます!」

「こっちもしょうがないから教えてもらおう!」

彼女は笑った顔で「この人教えてもらうのに偉そうですね」と二人で会話をしていて休み時間は終了した。


そして、彼女に勉強を教えてもらい いつの間にか全ての授業は、終了していた。


放課後になり、春香が俺の席に来て

「たくちゃん今日もどこか寄ってこーよー」

俺を誘ってきた。

「あと、桜花も誘ったよー」

俺は「別にいいよ」と答えた。

俺は「唯華さんも一緒に来ないか?」と聞いた

唯華は「え?」と驚いた表情をした。

それとほぼ同時に春香も驚いた表情をしていた。

春香が「た...たくちゃんに友達が出来てるー!」と大きな声で驚いていた。

すると、春香は唯華の手を握って「たくちゃん少し

ひねくれてるけど、友達として仲良くしてあげてね」

「私、夏風 唯華 ですよろしくお願いします!」

「唯華ちゃんかー!私は 胡桃沢 春香 こちらこそよろしくね」

「あの...私も行ってもいいんですか?」

唯華は俺と春香に先程の俺の質問を聞いた

「俺は唯華さんにきて欲しいなって」

春香は笑顔で「私も唯華ちゃんにきて欲しい!」と言っていた。

「えーと、じゃあ私もお邪魔させてもらいます!」


そして、俺、春香、桜花、唯華の4人で寄り道をすることになった。























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