第2話   幼なじみとの対面

 俺はイメチェンした、胡桃沢くるみさわ春香はるかとリビングに二人で向かい合いで座らされている...


無言が続く中 俺が話を持ち出した...

「えーと、なんで俺はリビングで座らされているの?早くゲームをやりたいんですが...」


春香はうつむいたまま、いきなり顔を上げ

琢磨たくまー!」

と大きな声で俺の名前を呼んだ

「は…はい!」(裏声)

俺は驚いて変な声が出てしまった

「私が一年間どれだけ心配したと思ってるの?」

と、彼女は少し泣きそうな目をしていた

「えーっと...ごめんなさい」

俺は言葉が見つからずとりあえずで謝ってしまった

「でも、少しでも外に出てるって知って少し安心した...」

春香はこちらに笑顔を向けていた

「なにを買いに行ってたの?」

突然、春香が質問をしてきた。

「えーと、今日発売日のゲームを買いに行っていたんだよ...」

すると、春香は少し「プルプル」と震えていた

「私が毎日誘っても部屋から出てきもしないのにゲームのためなら外に出るんだ!」

いきなり、春香は立ち上がった


俺はなぜかとても怒られている。

もう、10分以上お説教を食らっている。

早くゲームをしたい...

突然、春香のお説教が止まった...

すると春香はしゃがみ俺と同じ顔目線で、

「それなら、明日から学校に行けるね!」

いきなりの春香の提案に俺は...

「は....?」

としか、言葉を発せなかった...



         次の日


        午前7時30分


「ドンッドンッ」と扉を叩く音がした...

誰だ?自宅警備隊ひきこもりはまだ寝てる時間だぞ?

そして、二度寝をしようと布団へもう一度潜って目をつむろうとした時、

「カチャ」

という、俺の部屋の鍵が開いた音がした。

すると、誰かが扉を開けて入ってきた

布団から顔を出し相手の顔を確認すると

春香が部屋に入ってきていた...

「なんで、俺の部屋の鍵を春香が持ってるんだ?」

「たくちゃんのお母さんに今日こそは学校になにがなんでも連れて行きます!って言ったらこの部屋の鍵をくれたから...」

俺は心の中で 母よ...息子の部屋の鍵を簡単に渡すな、と後で苦情を言うことを決めた...

などと、考えていると

「早く!学校の支度して!」と俺の布団をひっぺがされた

「遅刻しちゃうよ?」

「俺は行かない」

すると、春香は「早く準備しないと、ここにある本全部燃やすよ?」

という、脅しをかけてきた...

「そんな軽い挑発に乗ると思うなよ!」

と、春香に言いつつ学校の支度を完了させた...

いきなり春香は俺の手首を掴んで「行くぞー!」

大きな声を出し俺の部屋を出た


そして今日、俺は一年ぶりに学校に復帰する...














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