おとなりさん
おとなりさんから笑い声が聞こえます
お世辞にも上品とは言いづらい笑い声です
たぶん 面白いテレビがあったのでしょう
おとなりさんから歌声が聞こえます
少し調子はずれの されど清々しい歌声です
たぶん 自分を歌に乗せたかったのでしょう
おとなりさんから怒声が聞こえます
渾身の隠し弾を叩き込むような怒声です
たぶん 対戦ゲームで倒されてしまったのでしょう
喜怒と楽のおとなりさん
哀は聞こえないおとなりさん
あなたの哀が聞こえないならば
わたしの哀も聞こえないでしょうか
詩 書架 @bookshelf710
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。詩の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます