第21話:混浴!LOVEハプニング!

「はああーーー!あったかーーーい!」

ユラさんの声が聞こえる。


「ここは天国ーーーー。」

シズクさんの声が聞こえる。


ピチャ!ピチャ!ピチャ!ピチャ!

水の音が聞こえる。


「ふーーーーーー!生き返る!」

ミナさんの声が聞こえる。


今の状況を説明すると、僕は美人パート3人と混浴をしている!

源泉を発見したご褒美として、僕は3人と一緒に温泉に入ることを許可されているのだ!!目隠し付きだけど・・・。


でも、このシチュエーションは・・・・最高だ!!!


心の中で神様に感謝する。


「ふふふっ!ユラ、おっぱいの大きさは私の勝ちね!私の方が大きいわ。」


「はぁ??何言ってるのよ!私の方が大きいでしょっ!」


んっ!!! 何の話??? おっぱい・・・?ユラさんとミナさんの?


「きゃっ!!シズク、何してるのよ!!変なところ触らないで!」


「乳の大きさ比べ。二人の乳を私が判定する。」


「あーーん!そんなに強く揉んじゃダメーー!」


ミナさんの色っぽい喘ぎ声が聞こえる。


「大きさは、ミナの僅差。弾力はユラの勝ち。モチモチ。」


「いえーーーーい!シト、聞いた!私の方がユラより大きのよ!」


「はああ!私の方が揉み心地はいいのよ!引き分けよ!」


・・・・・


ミナさんの方が大きいおっぱい!モチモチの弾力はユラさん・・・!


頭の中でおっぱいの妄想が始まる・・・


・・・


ダメだ!!!!!


想像してしまう!!!


また鼻血が!!!


その時、背中に柔らかい感触が・・・。


「背中を流すには大きすぎてもダメ。私ぐらいの大きさがちょうど良い。」


シズクさんの囁く声が耳をくすぐる。


まさか背中に当たってるのは、シズクさんの胸????


もう・・・


もうダメだ!!!!


「僕、もう出ます!!!!」


バッと立ち上がった時、目隠しのために巻いていた布が、シズクさんの手に絡みついて落ちる。


「あっ!!!!」


とっさの事で、振り向いてしまう。


そこには、ユラさん、ミナさん、シズクさんの上半身裸の姿が・・・

みんな、髪をアップにして、無防備な胸をあらわにしている。


6つの胸が僕の視界に飛び込んでくる。


大きい・・・


おっぱいが6つも!!!!!


ああ・・・!!!


「きゃあーーーーーー!!」

すぐに腕で胸を隠すユラさん。


「いやーーん!シトのエッチーーー!」

何も隠さないミナさん。


「背中流す約束した。」

これまた胸を丸出しにして、近づいて来ようとするシズクさん。


そして3人の視線が僕の1点を見つめていることに気づく。


みんなの顔がなぜか紅潮して恥ずかしそうだ。


目線を追ってみると、下半身が丸見えで・・・、僕の・・・僕のやつが大変なことに!!


「きゃーーーーー!!!!!!」


僕は温泉から慌てて飛び出した。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「ふーーーーーー!あったかい!!!」


みんなが寝静まった夜中、僕は一人で温泉に浸かっている。


あれから、3人からいじられて大変だった。


みんなはもうすでに寝てしまっているようだ。でも、僕は温泉で見た3人の裸が目に焼き付いてしまって、全くもって眠れない。


温泉に浸かりながら、また3人の裸を頭に浮かべてしまう。


「ユラさんの胸をまた見てしまった・・・。すごいモチモチなのか・・・。モチモチか・・・。」


独り言を言いながら妄想していると、


バシャン!!


温泉の岩影で音がした。


なんだ????


不思議に思って近づいてみる。


そこには・・・


「ユラさんっ!!!!!!」


岩陰には口に手を当てて、息を殺すようにしていたユラさんの姿があった。


「だって・・・ちょっと眠れなくて・・。私が入っていたら、いきなりシトが入ってくるんだもん。驚いて隠れちゃって。」


背中をこちらに向けて話すユラさん。その背中がとても艶かしい色気がありドキドキしてしまう。


「あっ!!!すいません!!!僕出ますね!」


「いいの!いいの・・・」


「そのまま入っていいの!その代わり・・・、こっちを向いたらコロスわよ。」


「だって、一緒に入っていいって約束・・・したから・・・。」


ユラさんは背中越しに振り向き、照れ臭そうに僕を見つめる。


ユラさんの顔が紅潮しており、恥ずかしかっている姿が、かっ、かっ、可愛いらしい!


「はっ、はい!!!」


僕は顔を真っ赤にしながら、ユラさんに背中を向けて座る。


水が跳ねる音がする。ユラさんがこちらに近付いてきているようだ。

ユラさんの気配を近くに感じる。


「ありがとう・・・・」


「はっ、はっ、はい?何でしょう?」


「だから・・・、一緒に来てくれてありがとう!ってば・・・」


「正直、ガジュラを倒すには自爆・・・、道ずれにするぐらいしか方法がなかったの・・・。それでも奴を倒せればそれでいいと思っていた。」


少しの沈黙が流れる。


僕は温泉の湯に映る自分の姿を見ながら、ユラさんに話しかける。


「そんなの・・・、そんなの許しません。僕はユラさんを死なせたりしない。ミナさん、シズクさんの力を借りれば、きっと倒せますよ。」


ピチャン!


水の音がし、ユラさんの気配をさらに近くに感じる。


「私はもう・・・、目の前で仲間に傷ついて欲しくなかった。だから今もみんなが傷つくのが・・・」


ユラさんの言葉を僕は遮った。


「大丈夫です!僕がみんなを守りますから!ユラさんもミナさんもシズクさんも、誰も死なせません。ほら、僕は堅いのがウリですから!!」


「ふふふっ・・・、バカ・・・。弱っちいくせに。」


「これでも少しは強くなったんですから!僕はユラさんを守る盾になる。あなたを死なせたりしない。」


しばしの沈黙が流れる。


「洗って・・・、洗ってあげようか・・・」


ん??????


「背中洗ってあげようか・・・」


「はいーーーーーーーー???」


「ほら、シズクが背中洗うって言って、洗ってないじゃない。だから洗ってあげるって・・・」


「だっ、だいじょうぶです!!」


「どうやらシトさんは、私のモチモチの胸が気になってるようで?なんなら胸で洗ってあげましょうか・・・」


胸で????背中を???洗う???ユラさんのあの大きな胸で???


んっ!!!!


まっ、まさか、さっきの独り言が・・・。


「まっ、まさか・・・、さっきの独り言聞こえてました・・・?」


「残念ながら聞こえてました。エロ社長。」


は、はっ、恥ずかしい!さっきの独り言を聞かれていた!!!


「ずいまぜん!!!!あの・・・その・・・これはですね・・・」


ピチャン!!水音がする。ユラさんがこちらに来ている。


「ああああっ!大丈夫です!!!」


僕は、慌てて後ろを振り向いてしまった。


その瞬間、足を滑らせて思いっきり転んでしまう。


バシャーーーーーン!!


大きな水しぶきがたつ。


僕は後ろにいたユラさんに覆いかぶさってしまった。


「ああああっ!!ずいっ、ずいません!!!」


「いったーーーーーい!」


ユラさんの声が耳元で聞こえる。そして・・・


んんん??????


この2つの手の感触は・・・。


モミモミモミ・・・・


柔らかい・・・、これまで体験したことのない感触だ・・・。


「あっ・・あん・・・」


ユラさんの甘い吐息が耳をくすぐる。


僕の両手は、ユラさんの二つの大きな胸を鷲づかみにしていた。


ユラさんに覆いかぶさるような格好で、僕とユラさんの視線が合う。

僕は胸を掴んでいた手を慌てて引っ込めた。そしてユラさんは手で胸を隠した。


顔を赤らめて、小刻みに震えるユラさん。


「ごっ、ごめんなさい!!!あのっ・・・、これは事故でして・・・」


ユラさんの右手が上がる。


歯を食いしばる。すごい一撃に備える!!


その時・・・・・


ポンポン。


頭を軽く叩かれた。


「・・・。モ・・・、モチモチの弾力だった?」


顔を真っ赤にしながら、僕のことを上目遣いで見つめるユラさん。


かっ、かっ、可愛いすぎる!!!


胸のドキドキが止まらない・・・。


ユラさんと僕の視線が絡み合う。


ああっっっっ!!!


もう我慢できな・・・・・!!!


ユ・・・


ユラさ・・・・・


ビシューーーーーーーーー!!!


大量の鼻血と共に僕は意識を失った。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


(※ユラ視点)


「・・・、僕はユラさんを守る盾になる。あなたを死なせたりしない。」


あっ・・・。


なんだろう・・・。


胸のドキドキが止まらない・・・。


頼りない少年だとずっと思っていたのに・・・。


この少年の強い瞳に見つめられると、お腹の奥が熱くなる気がする。


なんだかそんな風に感じるのが、少し悔しくて、そしてちょっと心地よくて、私は彼に少しだけ意地悪することにした。


「背中洗ってあげようか?」


彼のあたふたする姿をみて、私も微笑んでしまう。リアクションがかわいい・・・。


そんな時に、シトが転んで私の上に覆いかぶさってきた。


偶然とは言えど、彼の手が私の胸を包む。さらに揉んだ!!!


急なアクシデントで、私も女の子らしいリアクションをしてしまった。


彼と私の距離が縮まる。


胸の鼓動が高まる。心臓の音が自分にも聞こえるぐらい鼓動したのはいつぶりだろう。


このまま彼と・・・。私は・・・・。


・・・。


・・・。


彼にはあまりにも刺激が強すぎたのか・・・、大量の鼻血を放出して湯船に浮かんでいる。


そんな彼の近くに座り、ほっぺをツンツンと突っつく。


「少年・・・最高のチャンスだったぞ。」


この子とパーティーを組んで、助けられたのは私の方。


少しだけ笑顔になれる日々をくれたのは君だよ。


オドオドしているくせに優しくて、自分のことなんて後回し。


「大丈夫・・・、そんなに心配しないで。君のことも私が命をかけて守るから・・・」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る