第7話:採用試験はスケスケ!?

「ユラさん、シト、まずはあなたたちが、どんな戦いをするのか見せてもらえるかしら。」


ミナさんは、滝に着くまでのモンスター退治は、僕らに任せると話してきた。


樹海の入口に入り、途中で何体化のモンスターと遭遇する。


ユラさんはブツブツ言っていたけど、僕にはいい鍛錬だ。ユラさんと二人でモンスターを退治していく。


地図を片手に森を進んでいくと、ついに大きな滝に出た。


「ここが壱の滝・・・」


滝の水音は聞こえるが、なぜか不気味な静かさを感じる。


「あなたたちは手を出さないでね。チャチャっとやってくるわ。」


「どうぞ。お手並み拝見と行こうかしら。」


ユラさんは腕組みをしながら、ミナさんを見ている。


「やっぱりダメです!僕も手伝います!!!」


「あらっ、優しいのね、シト君。でもね、お姉さん、かっこいいところ見せちゃうからね。」


「えっ、そんな!でも!!」


ミナは、装備を外して衣服だけになった。


「うわああああ!!!」


なぜかマントを外し、小さいブラジャーとTバックだけになったミナさん!


こぼれ落ちそうな胸・・・


豊満なお尻にTバックが食い込んでいる・・・


「ダメだ!これ以上みると・・・」


鼻・・・・血が・・・


ドボーーーーーーン!!


「えっ!!!!」


僕がまたフラフラしていると、ミナさんはあっという間に一人で水の中に飛び込んだ。


僕はユラさんの方を見る。ユラさんは黙って水面を見つめている。


静寂があたりを包む。


しばらくすると、水面から複数の気泡が浮かんでくる。


その数はだんだんと大きくなり、大きな水しぶきと共に、ミナさんが飛び出してくる。


そしてその後、数十メートルはあろうかと思う巨大魚が水面に飛び上がった。大きな口からは、凶暴な牙が数10本生えている。


「これがピライダー!!!なんて大きいんだ!!」


空中に浮かび上がったミナさん。


そしてミナさんを巨大な口で飲み込もうとするピライダー。


その時、ミナさんは、ピライダーに向けて右手をかざす。


すると、ミナさんの右手に光の玉が浮かびあがる。


バチバチ!バチバチ!バチバチ!


「サンダーーーーーショットーーー!!」


ミナさんの言葉と共に光の玉は、ピライダーの口の中へ吸い込まれるように入っていく。


バリバリバリバリバリ!!!


とてつもない衝撃音と共に、ピライダーの全身に電撃が走っている。まるで落雷に打たれたようだ。


ピライダーは、ビクン!ビクン!と痙攣し、大きな水しぶきをあげて池の中に落下していく。


僕らのそばに着地したミナさん。僕たちを大量の水しぶきが濡らした。


水しぶきがおさまると、水面には黒焦げになり煙をあげたピライダーが浮かんでいる。


「ふーーーーー。こんなところかしら。」


僕はミナさんの方へ振り向くと・・・


「うわーーーー!!!!」


色々透けている!!!胸の先とTバックが透けて色々見えてしまっている!!!


「ミっ、ミナさん透けて・・・・・・」


自分の姿に視線を落とすミナ。


「いやーーーーん!シト君のエッチーー!見れくれた?私の強さ?」


ミナさんが抱きついてくる。


色々透けているミナさんの胸に顔が埋まる!巨大な胸の谷間に顔が挟まり、息ができない!!!


「いろ・・・いろ・・・みまし・」


あ・・・・・・


もう・・・


その後、僕が大量の鼻血を出したのは言うまでもない。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

(※ユラ視点)


「あー、シト、また鼻血出してるわ・・・」


前から思うのだが、あの子は女に対する耐久がなさすぎる。年頃なので、女の子には興味があるようだが、免疫がまるでない。


ミナに抱きつかれて、鼻血を出しているシトを一瞥しながら考える。


あのセクシーボイン、雷系を使う魔導士なのね。


「でもおかしい・・・呪文の発動が早すぎだわ。」


あのスピードで私は発動できない。もしかして彼女は・・・


「ふーーん、そこそこやるんじゃないの?」


鼻血を出しているシトを、ブンブン揺さぶっているミナに話しかける。


「お気に召してもらって何より。」


彼女は笑いながらウインクして、シトを抱きしめた。


うーーーん、戦力としては十分な実力。悪い人じゃなさそうだし、いいのかもしれない。


でも、イラっとする。なぜかイラっとする!


このイラっとする気持ちを、シトへの脳天チョップで晴らす。


ビシッ!!!!


「楽しんでないで、チャッチャッと素材の回収!」


シトにピライダーの素材を回収させる。


強いけど・・・強いけど・・・。なぜだか、イラっとする。

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