第6話:白?黒?美人魔道士の双丘!

(※ユラ視点)


「あの・・・・・・・・それでですね!」


シトが女を連れてきた。それもとびっきりのセクシー美人である。


先ほど、シトを強引に連れ出し、美人から離れてこっそり経緯を聞いた。


このセクシー美人が、なぜ、このオドオド少年に興味を持ったかわからない。


セクシー美人はミナと名乗った。


3人での会話が続く。


「二人じゃ、報酬のいいクエストを受けられないんじゃないの?私が入れば、受けれるクエストも増えると思うけど。」


確かにそうなのだ。シトはまだ戦士見習い程度。これまでは、難易度低めのクエストしか受けてない。


樹海まで行き、入り口付近とはいえど、半日仕事は確定だ。道具屋さんの時給と同じくらいでは、やはり割りに合わない。


3人いた方がいいに決まっている。


しかし・・・・何か私の心が釈然としない。


「ミナさんの実力ってどれくらいなのかしら。それを見せてもらえないとね・・・」


「あら、このパーティでは一番強いと思いますけど・・・」


「あら、そう。じゃあ、アナタが凄腕の魔導士として、そのギャラを払うことは、この社長にはできないわ。」


「全然、いいわよ。シトに聞いたら、報酬は折半なんですってね?三分割でいいわよ。まあ、私は別のもので支払ってもらってもいいんだけどね・・・」


シトに向けて投げキスをするセクシーボイン!


そうだ!これだ!


なぜかこのセクシーボインは、私と同じくらいの年齢のくせに、少年を好んでいる。


そして自分の欲求に忠実な肉食系なのだ。なぜかそこにイラっとしてしまう。


「わかりました。では、これからクエストに行って実力をみせてもらうことにしましょう。」


「いいわよ。ささっと行きましょうか。」


(※ふん!そんなに自信があるなら見せてもらおうじゃない!)


こうして私たちは、3人で急遽クエストを受けることになった。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


目の前で4つの大きな胸が揺れている。


ユラさんも相当な豊満な双丘をお持ちだけど、ミナさんも全く負けていない。というかミナさんの方が大きいのだ。


お互いすごい近い距離に立ち、胸を押し付けてもめている!


特にミナさんは目のやり場に困ってしまう。


装備がとっても、こう・・・、正直、エッチだ!!


黒のネグリジェよりもさらに露出度の高い衣服。手甲や脚あてや肩当ては着けているものの、衣服がまるで下着である。面積の小さいブラジャーとお尻が丸見えのTバック。そして、長めのマントを身につけている。ユラさんの白の衣服とは逆で、ミナさんは黒の衣服だ。


二人が言い争う中、揺れる胸に見惚れてしまう。


「行・く・わ・よ!!」


ユラさんに首根っこを掴まれて、冒険者組合でクエストを受ける。クエストを選んだのは、ユラさんとミナさんだ。


「エリア2:壱の滝に出現した巨大魚モンスター"ピライダー"の討伐。」

★報酬:150,000バーツ。


こっ、これは!!!!!


報酬が高い!!!


今回のクエストは、初のエリア2のクエストである。これまでのクエストは"エリア1"という樹海の入り口に一番近いクエストだったようだ。


深淵の大樹海は、エリア7までは冒険者たちの努力で、大体の地図が完成しているらしい。


しかし、エリア7以上の奥地はまだ未開の地。帰ってきたものは、まだいないとか。


エリア2になぜ行かなかったのか・・・。


ユラさんは、僕にはまだ早いってと話していた。きっとモンスターも強いのだろう。


怖い・・・。そう思いながらも、身体の奥がゾワゾワする。


なんだか落ち着かない・・・。


僕たちはそのままの勢いで、エリア2の壱の滝を目指した。

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