第2話

リーズサイド①

私はマルク王国第一王女・リーズ・アマリア。最近、王国内にモンスターが出没しており、その対応に追われている。まず私は、第一歩として異国に見習い「冒険者ギルド」を建設した。

「(よくよく考えると、冒険者ギルドは、国内に出たモンスターを対処する冒険者の為の場所なのよね。そんなところを、よりにもよって何故王族である私が取り仕切らないといけないのだろう。自分でもわからない。)」

右には膨大な数の書類、左にも膨大な数の書類。本日何回目かの溜息をつく。

「(ええ、でも…お父様…いえ、国王様から任されたのだからしょうがないのよね。私が命じられたのだから、やれることはやらないとーー!)」

リーズはそう気合いを入れ直し、冒険者募集を知らせる紙を作り始めた…

昔から国外にはモンスターが蔓延していたが、モンスターが国内に入ってきた、という知らせは民には届いていないだろう。しかし、民には届いていなくても、多少は国外から入ってき、騎士軍が対処していた、というのが事実。最近になり、モンスター退治はとてもじゃないが騎士軍だけでは負担が大きい、と王に軍長から手紙が来たらしく、冒険者ギルドの建設、冒険者集め、モンスターの居る場所の把握、その他もろもろを希望されたらしい。それが私に丸々任された。

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