第15話 刺殺
数日後、私は叶太の言ったことに驚愕した。そして信じることが出来なかった。
「あいつ、死んだらしいぞ」
「……え?」
今朝、ニュースでやっていたらしい。死因は刺殺らしく、犯人はまだ捕まっていなかった。私は、泣きたかった。けれど、泣くことが出来なかった。私の心は変な気持ちでぐるぐるしていて、私には、この気持ちの正体が分からなかった。
「ユリ、俺と結婚してほしい」
「え……?」
「こんな時に言うの、おかしいのは分かっている。けど、たとえお前があいつを好きでも、俺はユリを守りたいし、ユリを支えたい。ユリと生きたいんだ」
その時、私はなんて答えれば正解なのかが分からなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます