第12話 暗闇
私は暗闇にポツンと立っていた。
(真っ暗……)
目の前に道があって、それが遠くまで続いていた。左右は真っ暗でこの空間がどこまで続いているか分からなかった。後ろを振り返ると、そこにも道はあって反対方向に続いていた。どちらが正解なのか分からず、少しの間、私は動けないでいた。
「ーー、ーー」
そして、私は前方から自分のような名前が呼ばれていることに気づいた。
(私の名前に似てる……)
とりあえず、私は前へ歩いていくことにした。少しすると、遠くに人が見えた。
(誰だろう? あの人なら助けてくれるかな)
少し近づいて、視界に入ったものに私は凍り付いた。
(……え、ナイ、フ?)
その人は手にナイフを持っていた。そしてそこで顔が見えた。
(……!?!?)
その人は私の夫だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます