第2話 拓也の事件

【横浜インターコンチネンタルホテル、ロイヤルスイートルーム】


「私、あなたの本当の姿知ってるわ。高校の入学試験は首席で合格。だから次席の私と一緒に新入生代表したのよね。テニスは中学校の関東大会で優勝した。そうでしょ?」

 隠していた自分の過去を遥に触れられ、拓也は目を見開いて彼女を見た。

「私はあなたの事、中学時代から知っていて、ずっと憧れていた。だから好きだって言った言葉に嘘は無い。だけど、あなたの今の姿が実力なのか、仮面を被っているだけなのかを知る必要があったの。だから、テニスの試合をしてもらった……」

 遥は淡々とそう話した。拓也は思った。

(遥は俺の中学時代を知っているんだ……。だからか……)

「あなたは高校に入学して、直ぐにお父様を亡くし天涯孤独となった。そして突然ゲームオタクになった」

(この娘はどこまで知っているんだ?)

「私は何故あなたが変わってしまったのか? その理由が知りたかった。でも最初は、全く何の情報も無かった。でもある情報ソースに出会って、あなたに起こった事を知る事が出来た。『あの事件』の事も」

 拓也は天井を見上げた。遥は俺の過去を知っている……。

「そうか、君は『あの事件』の事も知っているんだな」

 拓也の頭に、あの日の記憶が蘇って来た。それは文字通り、拓也の人生を大きく変えた。


【二〇二一年四月 事件の日】


キッカケは一本の電話だった。日曜日の朝、自宅で寛いでいた拓也の携帯が突然鳴った。それは休日出勤をしている父からだった。

拓也の父、坂本浩二は安曇航空機の社長を務めていた。五歳で母を亡くした拓也は父との二人家族であったが、父はいつも多忙で殆ど家には居なかった。

この日も父の浩二は休日出勤で安曇航空機の茨城事業所に出社していた。

「拓也、天草のお爺さんとお婆さんが交通事故で亡くなった。私は今から社有機で天草に向かう。お前もすぐに準備をして羽田空港に来なさい。茨城空港から一旦羽田に降りて、お前を拾って天草空港に向かう。羽田でのピックアップ情報は後でメールを送る。急いで!」

それは一方的な電話だった。父の慌てぶりが目に浮かぶようだった。

拓也は急いで制服に着替え、父の実家で数日滞在できるだけの荷物を準備した。そして、タクシーで羽田空港に移動した。

父のメールによると第一ターミナルの出発階車寄せで日本アビエーションサービスの担当者が飛行機まで案内してくれるとの事だった。タクシー運転手に伝えて羽田空港第一ターミナルに向かった。

タクシーを降りると黒いスーツを来た女性が拓也を迎えてくれた。彼女は担当者の川上と名乗った。彼女に連れられチェックインカウンターの横を抜けてセキュリティチェックを通過した。そのままエスカレータで一階に降りてバス出発ラウンジに入る。

 84番の搭乗口を抜けるとそこに白色のワンボックスカーが止まっていた。川上と拓也が乗り込むと車は直ぐに走り始めた。

 ワンボックスカーは第一ターミナルを離れ、A滑走路を横切ると国際線ターミナル沿いにB滑走路エンドまで行き、旧整備場前のNエリアと呼ばれるスポットへ向かった。

 そこに安曇航空機のライムグリーンのコーポレートカラーを纏った、ガルフストリームG650が駐機していた。

 ワンボックスカーが機体の横に止まると、搭乗ドアが上方から下向きに回転しながら開いた。この飛行機はドアの内側に搭乗用のステップが取付けられている。

 ドアが開くと父の浩二が顔を出した。

「拓也、早く乗って」

 拓也はその声を聞くと、ここまで案内してくれた川上にお礼を言って飛行機に乗り込んだ。拓也が乗り込むと女性の乗務員が搭乗ドアを閉めてくれた。

 機内を見渡すと、機内前方にはゆったりとした革製のシートが四つ並び、その後方にドアがあった。その中は寝室とトイレだと父が教えてくれた。

 父が一緒に搭乗している乗務員を紹介してくれる。

「彼女は副操縦士の土井瑞穂君だ、キャビンアテンダントも兼ねている」

 拓也が頭を下げた。

「君が拓也君ね。お父様よりもイケメンね。天草までよろしく」

 そう瑞穂は拓也に言った。

 そしてコックピットの左席に座っている、もう一人の乗員を父が紹介する。

「機長の小笠原君だ」

 その男性は振り返りにっこり笑った。

「小笠原です。拓也さん宜しくお願いします」

 拓也は「宜しく」と短く応えた。

「社長、それでは出発します」

「了解だ。小笠原君、宜しく」

「土井君、席に着いてくれ。離陸準備に入る。社長、拓也さん。席に着いてシートベルトをお願いします」

 拓也は頷くと浩二と一緒に席に着きシートベルトを締めた。

 コックピットへ続くドアは解放されたままだったので、拓也からも離陸準備の様子が良く見える。

 瑞穂さんが右席に着くとヘッドセットを被った。

「それじゃ、土井君、管制承認をもらってくれ」

「了解です。Tokyo Delivery, JAAZM01, Request Clearance」

 残念ながら管制側の声は聞こえない。

「JAAZM01, To Amakusa, Flight level 420. Spot N4B. Standing By」

小笠原機長がその通信を聞いて頷いた。

「それじゃ管制承認の間にテイクオフブリーフィングだ」

 そう言うと二人で様々な確認を始めた。

「天草空港の滑走路は三千フィートです。着陸は問題ありませんが、離陸時は離陸重量の制限が八万三千ポンドとなります。天草では給油しませんが予定離陸重量は七万八千ポンドなので規定内です」

 それからチェックリストの確認やプッシュバックの管制承認が行われた。

 エンジンがスタートされる。

 左から始動し、右エンジンの始動が終わったときにはプッシュバックも終了していた。

「Tokyo Grand, JAAZM01, Request taxi」

 タクシー承認を受け、ガルフストリームは地上走行を開始した。

 B滑走路を横断し左に曲がり、A滑走路も横断する。

 そして第二ターミナルを右手に見ながら空港の南側に向かった。

 一番南にあるD滑走路05から離陸するようだ。

 ガルフストリームの前に極東航空のボーイング787が地上走行をしている。

 あの機体の次に離陸だと小笠原機長が教えてくれた。

 前のボーイング787が離陸滑走を開始すると、ガルフストリームが滑走路に進入した。

「Cleared for Take Off, JAAZM01。離陸許可出ました」瑞穂が声を上げる。

「OK、社長、拓也さん。もう一度、シートベルトを確認下さい」

 小笠原機長が振り返って言った。拓也はその言葉にもう一度頷いた。

 小笠原がスラストレバーを前に押すと離陸走行が開始される。

 拓也にとって、初めてのビジネスジェット機でのフライトだったが、その加速力は旅客機にはない強烈なものだった。

「80ノット」瑞穂が声をかける。

「チェック」小笠原が確認した。

「V1…VR」

 その声に合わせ小笠原が操縦桿を引いた。

 コックピットのウィンドスクリーンに真っ青な空が見える。

「ポジティブクライム」

「ギアアップ」

 ガルフストリームは着陸ギアを格納しさらに加速していった。

 約一時間半が経過し、ガルフストリームは、航空路Y20を飛んでいた。丁度、本州を離れ玄界灘上のウェイポイントKIRINをEBISUへ向かって飛行していた。

 席に着いて本を読んでいた拓也は、突然響いた銃声に驚いて顔を上げた。

 コックピットを見ると、右席の瑞穂が左席の小笠原のこめかみに銃口を当てていた。小笠原は頭から血を吹いて、声を上げることなく絶命している。

 拓也の横に座っていた浩二が声を上げる。

「土井君、何をしてるんだ!」

 そう言いながら、浩二はシートベルトを外し立ち上がった。

「社長、申し訳ありませんが、おとなしくシートに座っていて下さい」

 瑞穂は銃口をこちらに向けながら副操縦席から立ち上がって客席に歩いて来た。

 浩二は、その場に立ち止まったが、自分の席に腰を降ろす事はなかった。

「今から低高度まで降下するので、携帯の受信範囲に入ると思うの。だから二人が持っているスマホを私に渡して下さい。外と通信されると困るので……」

 瑞穂は右手で銃口を構えながら左手を伸ばして来た。

 拓也は何が起こっているのか分からず混乱していた。

「土井君、君の目的は何だ?」

浩二のその問いに瑞穂が答えた。    

「詳細はお答え出来ません。ただ狙いは拓也君の持っている『もの』。また、このフライトの目的地はここから北方の国になります」

 浩二が目を見開いている。

「お前、あちら側の人間か? どうやって拓也の秘密を……?」

 瑞穂が意地悪そうに微笑みながら言った。

「社長、この秘密を彼の国は二年前に把握し、綿密な奪取計画を立案してきました。私が安曇航空機に雇用されたのもそうですし、あなたのご両親が交通事故に遭われたのも私達の計画に基づくものです」

「私の両親に手を掛けたのか……? そして拓也を奪うつもりだと? そんな事は……」

 再び、銃声が響いた。

 瑞穂が二発目を発砲して、その弾丸は浩二の腹部に撃ち込まれた。

 浩二がその場に蹲る。

「社長、今回の目的はあなたでなく拓也君ですから、抵抗される場合は射殺することになっていました。申し訳ありません。さあ拓也君、私にスマホを渡して」

 拓也は目の前で父が撃たれた事がまだ現実とは思えなかった。

 ただ、銃口を向ける瑞穂に逆らう事は出来ず素直に従うしか無かった。

「良い子ね。それじゃ、そのまま座っていて。目的地に着くまで騒がない様にね」

 そう言うと、瑞穂は倒れた浩二の上着のポケットからスマホを取り出しコックピットに戻って行った。そして副操縦席に着くと拳銃はコックピット前のグレアシールド上に置いた。

 拓也は浩二を見た。物凄い勢いで腹部から出血している。多分、腹腔内の動脈が切断されたのだろう……。でも、まだ浩二は生きていた。

 浩二は這いずるように拓也のシートに手を掛け、か細い声で言った。

「拓也……良いか……よく聞くんだ……。このまま彼の国へ……連れて行かれる事だけは……何としても阻止……するんだ……。場合によっては土井君を倒してでも……」

 拓也は大きく首を振った。

「だけど父さん、瑞穂さんは拳銃を持っている。素手では敵いっこないよ」

 拓也は悲痛な声を上げた。

「拓也……お前には特別な力がある……。それを……今……使う時だ……」

 拓也は首を傾げた。

「力って……分からないよ」

「良いか……必ず日本に……戻るんだ……。そして……覚えて……おけ……。困難を切り抜ける鍵はお前の誕生日……だ……。そしてもう一つ……『ディスラプターチャレンジ』に……お前を導くヒントが……隠されて……いる……」

 拓也は、ますます分からなくなった……。

「ディ……何とかチャレンジって何?」

 しかし浩二は既に力尽きていて、その返答は無かった。

 すぐに機体が急激に降下を始めた。そして三分ほどで、海面ギリギリまで高度を落としていた。拓也から見える高度計には100フィートと出ている。

 方位は10度、ほぼ真北に飛んでいた。

「igos-eun holang-i. jagjeon seong-gong……」

 瑞穂が知らない言葉で喋っているのが聴こえる。

 拓也はシートベルトを外すとゆっくり立ち上がった。床は浩二の血で真っ赤だったが、それから目を背けてコックピットに向かう。

 その瞬間まで、瑞穂は拓也が背後に近づいたことを気付いていなかった。拓也はグレアシールド上の拳銃に手を伸ばして掴み取った。

 瑞穂が後ろを振り返る。

「拓也君。ダメな子ね。おとなしくしている様に言ったでしょう」

 そう言うと彼女はグレアシールド上のスイッチを操作して自動操縦をアームドした。

 そして、シートをスライドさせ、副操縦席から立ち上がった。

「拳銃は子供には使えないわ。返しなさい」

拓也は拳銃を構え後退りしながら大きく首を振る。

「私を倒しても、あなたは操縦できないから結局死ぬだけよ」

 拓也は両手で拳銃を握り、銃口を瑞穂の顔に向けた。銃口が小刻みに揺れているのが分かる。

「だって、安全装置も外れていないから、撃てないわよ」

(えっ?)と拓也が気を抜いた隙に、瑞穂が拳銃を奪い取ろうとした。

「ちくしょう!」

 二人で縺れ合い、血だらけの床に転がった。その時、再び銃声が響いた……。

「あっ……」

 未だ拳銃は拓也の手に握られていて、銃弾は瑞穂の左胸を貫いていた。

瑞穂の力が抜けていく。拓也が瑞穂の身体下から抜けて立ち上がると、瑞穂は既に絶命していた。

 拓也は混乱していた。一体、何が起きているのか? しかし、父を含めた三人の死体は、もう何も言ってくれない。自分で何とか生還する手を考えなければ……。

 どうすれば……?

 その時、拓也は父の声を思い出した。

(……困難を切り抜ける鍵はお前の誕生日だ。そしてもう一つ、『ディスラプターチャレンジ』にお前を導くヒントが隠されている)

「誕生日って十月九日だけど……。それで何か……? もしかして……、パスワード?」

 拓也はコックピットに行き、瑞穂のバックを探った。そこには瑞穂が回収した拓也と父のスマホが入っていた。拓也は父のスマホを取り出す。

 パスコードを要求されたので、1009と入力するとスマホが立ち上がった。

 そこには、メモがトップ画面に立ち上がっており、そこに呪文の様な文字が踊っていた。

[say qwertyuiopasdfghjklzxcbvbnm then activate]

(これを言えって事?)

 拓也は首を傾げながらもそこに表示された言葉を読み上げた

「QWERTYUIOPASDFGHJKLZXCVBNM アクティベート!」

 スマホの画面は何も変わった様に見えない……。

(あっ! Siriを立上げてからかな?)

 その時、拓也の頭の中に声が響いた。

[拓也、私はTwo。ありがとう。私を動ける様にしてくれて]

「なっ?」

 拓也は突然頭の中に広がった声のイメージに頭を振った。

「君は……?」

[私は、あなたの一部。ずっと前から一緒だよ。あなたの五感を通して今までも外の世界を見てきた。今、起こっている事も分かっている。私の力であなたは、この危機を乗り越えられる筈]

「ずっと一緒だったってどういう……?」

[それより、早く機体を日本に戻さないと、日本の領空を出てしまうよ。コックピットのシートに座って]

 拓也は頭の中で喋る相手に戸惑いながらも、コックピットに入り副操縦席に腰を降ろした。

[操作は私がイメージで伝えるから……]

 確かに必要な操作が次々と頭に浮かんでくる。

 それに従い手を動かした。

[シートをスライドして、ペダルとの位置を合わせる。シートベルトを装着する]

[ヘッドセットを被る。無線周波数を188.9(北九州セクター)に合わせる]

[トランスポンダーをスクォーク7500(ハイジャック)に合わせる]

[自動操縦の高度をFL100へ、方位を180へセットする]

[現在の位置は対馬北東50km]

 機体は自動操縦の指示に従い、フライトレベル一万フィートへ上昇しながら方位180度に旋回していた。

「メーデーメーデー。こちらJAAZM01。ハイジャックに遭い、低高度で対馬北東まで飛行しました。現在の操縦者は素人です福岡空港までのレーダ誘導をお願いします」

 福岡コントロールから返信がある。これで地上との通信も可能となった。

 無線でのレーダ誘導に従い、福岡空港の着陸直前までは、自動操縦が可能だった。

 福岡空港の滑走路16に向け着陸体制に入った所で、拓也は自動操縦をキャンセルし手動操縦に切り替えた。

「ILSキャプチャー、高度三千フィート、ギアダウン、フラップフルダウン、速度150ノット」

「JAAZM01着陸を許可します。風は140度から5ノットです」

 福岡タワーから無線が入る。

「着陸許可された。JAAZM01」

 電波高度計の人工音声が響く。

「100, 80, 50,30, 20, Touch down」

 滑走路の端から三百メートルにガルフストリームは激しく接地した。拓也はスラストをアイドルに戻した。車輪が一度滑走路から浮き、また着地する。自動的にエアスポイラーが立ち上がる。タイヤのブレーキも自動で掛かった。

 そして滑走路を五百メートル程残し、ガルフストリームは滑走路上で停止した。


 この事件は、彼の国のスパイが関わっていた事もあり、公な事件にならなかった。また警察ではなく公安が捜査をする案件となった。しかし残念ながら犯人が死亡しており、何の目的のハイジャックだったかは明らかにならなかった。

 コックピットボイスレコーダに土井瑞穂の「拓也が目的だ」という声が残っていたが、拓也の『何が』目的だったかは公安も明らかにする事が出来なかったのだ。

 拓也も自分の中に生まれた声の正体が瑞穂の『目的』だったと推測しながらも、それを第三者に話しても理解して貰えないと考え、この事実は拓也自身の秘密となった。

 そして、拓也にはもう一つの謎を解きたいと言う欲求が生まれていた。

 父が今際に言った「ディスラプターチャレンジにお前を導くヒントが隠されている」という言葉。

『ディスラプターチャレンジ』が何かを拓也は一生懸命調べたが、事件直後はまったく分からなかった。

 しかし事件から三週間後、それが何であるかを拓也は知る事になる。それは日本最大の総合電機メーカー安曇電気が新発売したマルチプラットフォームの新型ゲームソフトの名前だった。

 そのキャッチコピーは、『ディスラプターチャレンジで大いなる謎を解こう』だった。

 父が言った『ディスラプターチャレンジ』とはゲームの事だったのだ。

 しかし、ゲームの中にある『拓也を導くヒント』とは? 拓也には全く想像が出来なかった。


【二〇二二年十月、横浜インターコンチネンタルホテルロイヤルスイート】


 遥が話を続けていた。

「あの事件は、公のニュースにならなかった。だから、あなたのお父様が亡くなった事情を殆どの人が知らない。私も知らなかった」

 遥は大きな両目で真っ直ぐ拓也を見つめている。

「私は、ある情報ソースからそれを知ったの。そしてあなたが巻き込まれた陰謀についても知ることになったの……」

 拓也は目を見開いた。

「遥。あの事件は完全に情報統制されていた筈だ。百歩譲って、あの事件を君が知ったとしても、ただのハイジャック事件という情報の筈だ。何故、君は陰謀って言葉を使ったの?」

 遥は少し上目遣いに拓也を見つめている。

「あなたが重要な秘密を持っていて、それを彼の国に奪われそうになったという事を知っているからよ……」

 拓也は、参ったという表情をしている。

「全て知っているんだ……。でも、どうやって君はそれを知ったんだい?」

 遥は少し考えていた。そして意を決した様に衝撃的な言葉を発した。

「私の中にThreeが居るの。あなたもTwoを持っているんでしょう……?」

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