第3話 出会い③
「ここが学校!?」
一緒にゆいの学校に向かうことになったのは良いものの、たどり着いたのは全国規模で有名な私立高校。『私立虹ヶ丘学園高等学校』通称『虹高』。その校舎の大きさは学校とは思えないほど大きく、フランスの豪邸のような装いをしていて初めて訪れた人はみんな目を見張るものである。
優も例外ではなく感嘆の声を上げていた。
「最初はおどろくよね~。優ちゃん、行くよ?こっち。」
そう声をかけて、ゆいは一つのドアから中に入っていった。
ゆいを追って中に入ると、
「うわっ、それは反則だって!」
騒がしくモニターと向かってゲームをしている二人。
奥にはキッチンのスペースがあり部屋の周りにはドアがいくつかついていて、学校のような様子はない。
むかって右側の壁には高級そうなソファーがおいてあり、そこに腰掛ける美男子。英字新聞を優雅に読んでいる。
「おまたせ~!プリンの差し入れですっ!」
ゆいがだれにともなく呼びかけると、ゲームをしていた男の子の一人がプリンに飛びついてきた。
「さすがゆい!待ってました…!?」
その人が顔を上げて私と目が合った瞬間に口をパクパクさせながら私を凝視してきた。
「こんにちは…」
私は挨拶するしかできなかった。
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