第17話


次の日、タクミ君が家にきた。


お母さんに挨拶をするタクミ君を見て、嬉しかった。

なんか心がキュんとした。

お母さんがビックリして何度も言っていた。

「イケメンだねぇ。」って。

「そんなことないですよ~。でも嬉しい~」

と言っていたタクミ君がかっこよくて思った。


部屋に行き、2人でベットに座った。

タクミ君が私の太もものうえに顔を置いた。

膝枕状態のままだったので、顔を撫でた。

「アズ。」

「なに?」

「ヤる?」

「え?」


私はなにも応えてないのにタクミ君は太ももの上の顔を動かした。

私の股の間に。

そして、手と指は私の胸へと上ってきた。

タクミ君は起き上がってきて私の唇を塞ぎ、そして舌を入れた。

タクミ君の指が丁寧に動く。


顔の辺りから、首元、肩、胸。

おへそへと移り、太ももの間をゆっくりと、

そして柔らかい指の暖かさがだんだん伝わり、私のソコは濡れていく。

タクミ君の足に操られて私は崩れていく。

「アズ。」

「なに?」

「気持ちい?」

「うん、気持ちイ。」

タクミ君がいろんなところに触れる。

「ここ?」

私は小さな吐息で応える。



タクミ君はその後、お母さんが作った晩御飯を一緒に食べた。

カレーだった。


タクミ君を駅まで送った。

歩いて送った帰り道は少ししんどい。

さっきまでタクミ君と握っていた手が寂しかった。

手を見つめながら歩いていると、自販機の前で人影が見えた。

煙草を吸いながら、お金を入れて止まっている。


身長が高い男の人だった。

そんな人、たくさんいるのに、見覚えのある猫背だ。



アキだった。



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