第8話
帰ってくる頃には昼休みが終わろうとしていた
「大丈夫だったか」
「おう、殴られたけどその程度で済んだ」
「先生に言えば」
「それほど、酷いわけでもないしこれ以上ひどくなったら相談するかな」
「おう、何かあったら俺に任せろ」
「頼もしいよ」
こいつは小学校からの旧友森田一緒に遊んだり喧嘩してなんやかんや3年の付き合いだ確かに頼もしいけどやっぱ巻き込みたくないし親にも迷惑かけたくないししばらく耐えたら終わるでしょう
そうこの時は楽観的に考えてた
クラスの人たちにも無視され始めてた唯一の救いは森田の存在だった。学校に行っては殴られ蹴られそれでも我慢ができたのはやっぱ喋れる友達がいることが大きかった
「帰ろうぜ」
「おー今行く」
下駄箱を開けてみるとそこには大量に手紙がそしてそのすべてが可愛くデコレーションされたものだった。どうせまたあいつらかと思い開けてみると
好きです愛してます好きです愛してます好きです愛してます好きです愛してます
好きです愛してます好きです愛してます好きです愛してます好きです愛してます
好きです愛してます好きです愛してます好きです愛してます好きです愛してます
好きです愛してます好きです愛してます好きです愛してます好きです愛してます
とびっしり書かれたもだった。思わず手紙を落としてしまったそして身の毛がよだつな感覚に陥った。もしかしてこれ全部そうなのかとも一個開けてみるとまた同じような可愛い字で好きです愛してますとびっしり書かれていた
とりあえず全部カバンに入れ急いで森田の待ってる校門で行った
「どうしたんだよ、またあいつらか俺がいっちょやってやろうか」
「いいや関係ない。それより昨日のアニメ見たあのシーン熱かったよな」
「それなやばいくらい興奮したわ」
「んでさあの時のあれがさ」
「そろそろ分かれ道だ。また明日話そうぜ」
「また明日。じゃあな」
「ふぅーただいま」
「お帰り」
「どうだった学校楽しかった」
「楽しかったよ」
「それはよかった」
母親の天城美咲(てんじょうみさき)天真爛漫で人を疑うことを知らないそんな母親にいじめられてることを知られたら大変悲しむだろう。悲しませたくないから耐えるしかないけれどどうすればいいんだ。
「大丈夫怖い顔して」
「大丈夫、少し疲れてただけだから」
「そう、じゃあ今日の夜は凛の好きなものにするね」
「ありがとう楽しみ」
森田帰り道
「どうしたの委員長」
「あれ気づいてたの森田君」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます