第4話 ノラの過去

第四章 


 明治の乱を結成して、一か月が経った。

 俺達は団長から回される仕事を着実にこなしていた。主に小さな神社の祭や、デパートの屋上や、小さな劇場の前説などだった。ネタを主軸にはしていたものの、フリートークでの繋ぎも必要で、当初はその点が心配だったが、ノラは想像していた以上に器用だった。およそ二十歳とは思えない落ち着きと立ち回りだった。

 ただひとつだけ、しっくりとこない点があった。それは、間だった。ノラは俺よりも、少しテンポが遅いのだ。俺は、スベりだすと早く挽回したくて、どうも前のめりになって早口になってしまうことが多かった。片やノラはいつ何時もぶれることなくマイペースで、ゆっくりとしたテンポを維持して自分の世界に相手を引き込もうとしていた。

 漫才の掛け合いの性質上、ツッコミがボケのペースに合わせなければと俺は思った。だから意識的に少しゆっくりにしたりしたが、そうするとどうもぎこちなくなった。

「ひとつ言っておきたいことがあります」

 ある日の午後、仕事の後で公園で缶コーヒーでの打ち上げをしている最中に、ノラが口にした。

「なに、改まって?」

「概ね、わたくしたちはうまくいっていると思います。ですが微妙な間に、少しずれがあります」

 自分が思っていたことをあっさりと指摘されて俺は驚いた。

「でもそれは、まだ一か月だからさ。やってくうちに修正されていくと思うんだけど」

 ノラは黙って首を振った。

「わたくしが思うに、このずれは大きくはありません。繰り返すようですが、極めて微妙です。極めて微妙なだけに、なかなかやっかいだと思います。闇雲に練習を繰り返すだけでは修正はできません」

「ほう」

「笑いのテンポとは、すなわちその人間の人格のテンポであり、人格のテンポとはすなわちその人間の生活のテンポです」

「なるほど」

「つまりこのずれの修正への近道は、互いの生活のテンポを擦り合わせることだと思います」

 俺は腕を組んで唸る。

「生活のテンポって言われてもね……。具体的に、どうやって合わせるの?」

「簡単なことです」

 ノラは空の缶を、宙に放り投げた。缶は美しい弧を描いて、ゴミ箱に吸い込まれていった。

「一緒に住めばいいのです」

 俺は口に含んだコーヒーを盛大に吹き出し、思い切りむせ込んだ。

「一緒に住むって。正気?」

 ノラはこくりとうなずく。

「無論、正気です。毎日同じ時間に起床し、同じ内容の食事をし、同じ時間に眠るのです。すると否応なしに生活のテンポは合うようになり、それは確実に漫才の掛け合いに反映されます」

「いやでも、ちょっと、ちょっと待ってよ」

 俺は冷静を取り戻すために、ひとつ深呼吸をして呼吸を整えた。

「やっぱりそれは、よくないよ。まずいよ」

「何がまずいのでしょう」

「何がって。だって、俺みたいな、しょうもないフーテンみたいな男が一人住んでるところに、君みたいな、なんていうかその、若くて綺麗な人が来るっていうのはさ。道義としてよくないでしょ」

「道義とはなんでしょう?」

「道義っていうのはほら、夏場に剣道の部室とかで臭くなってるやつ。ってそれは胴着か」

 混乱が激しく、我ながらものすごくつまらないことを言ってしまった。曲がりなりにも芸人として恥ずかしい。ノラはまったく無表情でこちらを見据えている。

「たとえば、君の親御さんとかがどう思うかってことだよ。付き合っているわけでもない、よくわからん男のところに、自分の娘が一緒に住むなんて言ったら、ふざけんなってことになるでしょ。そういうなんか、うまく言語化できないけど、ちょっとどうなの、って皆が暗黙のうちに思っていることが、要は道義ってことだよ」

 親、という言葉を耳にした途端に、ノラの目つきが変わった。

「わたくしの親は、そのようなつまらぬ常識に縛られるような狭量な人間ではございません。それが芸の道と伝えれば、納得をもらえるだけの器を持っております」

「いやべつに、君のところの親御さんをどうこう言っているわけじゃなくてね」

「明治様」

 ノラが諭すように口を開いた。

「わたくしたちがひとつ目標と掲げている、『お笑い新人演芸大賞』。若手の漫才師の間では世間に名を売るチャンスとされておりますが、ここ数年は不景気もあって、規模の縮小、あるいは中止まで検討されているとの話がございます。つまり今年の大会で結果を残すことが、わたくしたちが世に出るラストチャンスかもわかりません。この機を逃してはなりません。九月に照準を合わせ、短期間の間に、漫才の精度を極限まで磨き上げるのです。今年でなくてはだめなのです」

「そりゃたしかに、『お笑い新人演芸大賞』は目標だけど……。でもべつに、チャンスはそれだけってこともないだろ。俺達のペースで、ゆっくり精度を磨いていけばいいじゃないか」

 ノラはゆっくりと首を振る。

「チャンスが二度あると思っている人間は、チャンスをものにすることは不可能です。それは、わたくしが保証いたします」

 ノラの目には有無を言わせない力がこもっていた。

「明治様の目標は、なんだったでしょうか?」

「……目の前にいる人に、笑ってもらうこと」

「であれば、そのためにできることはすべてやらなくてはなりません。人一人に笑っていただくことが、いかに困難なことであるか、その身をもって知っているはずでございましょう。今晩、荷物を持ってそちらに伺います。スペースを用意しておいてください。いいですね?」

 反論の余地などなかった。

 

 その晩の八時を回った頃合いに、チャイムが鳴った。ドアを開けると、巨大な風呂敷を首に巻き、布団を抱えたノラがそこに立っていた。

「お約束通り、参りました」

「いらっしゃい」

 ノラは荷物の重みによろめきながら、靴を脱いで部屋に上がり、床の上に布団と風呂敷をどっかりと置いた。

「言えば手伝ったのに。俺、上に行って残りの荷物運んでこようか?」

「いえ、これで全部ですので」

「え?」

 俺は耳を疑う。

「これがわたくしの荷物のすべてです。上の階はもはやもぬけの空にございます」

 ノラが俺の布団から五センチばかりあけて自分の布団を敷き、その上で風呂敷を開いた。中からは、やかんと、ぼろぼろの鍋と、炊飯器と、包丁と、茶碗と箸と、洗面用具が出てきた。俺が我が目を疑ってじっと荷物を見ていると、ノラは俺の視線を追い、その先にある茶碗を手に取って見せた。

「有田焼にございます」

「いやそこ気にしてるんじゃなくてね。着替えとかはあるの?」

「こちらにございます」

 ノラが四十センチ四方ほどの、着替えの入った小さな網袋を見せる。

「それだけ?」

「これだけです」

 俺はなんともコメントのしようがなく、しばしの沈黙があたりを漂う。

「何か問題でも?」

「いやべつに、問題ってこともないんだけど。ただ女の子って、もっとかわいい小物とかたくさん持ってるイメージだったので」

「それは童貞の夢物語にございます」

「今ちょっとすごいこと言ったよ、ねえ。自覚してる?」

「過不足なく、身軽です。ネタも生活もシンプルであるほどいいのです」

「それにしたってさあ。服とか興味ないの?」

「日夜ショー・ウィンドウに頬をへばりつけて、舐めるように物欲しげな視線を送る程度でございます」

「それむっちゃ興味あるじゃん。どうして買わないの?」

 ノラの視線がぎらりと鋭くなり、むんずと俺の襟首をつかむ。

「そんな金あったら、こんな幽霊屋敷に越してくるかい!洒落んならんくらい貧乏なだけや。文句あるかいな。こんなん乙女に言わすな、ボケ!」

 ドスの聞いた声が部屋に響き渡る。俺はそのあまりの変貌ぶりに、体を硬直させる。口がカラカラに乾いてどっと汗が噴き出る。

ノラの手がふっと緩み、俺は解放される。ふと気づくと、いつものノラのにこやかな表情である。

「というようなこともございますので、おなごへかける言葉にはゆめゆめお気をつけなさるよう、推奨させていただきます」

 掴まれた襟首が歪んで垂れた。驚きでツッコミの言葉も浮かばなかった。

「茶でも淹れましょうか」

 ノラが立ち上がって、持ってきたやかんに水を入れ、湯を沸かし始めた。台所に立っているノラの姿をじっと見ていると、これってひょっとして同棲というやつなのだろうかと思い、動悸がしてそわそわした。

 ノラが二つの湯呑にほうじ茶を入れて、ちゃぶ台の上に置いた。どちらもノラが持ってきた物で、ひびが入っていて今にも割れそうだった。

 ノラは正座して行儀よく茶をすすると、ぐるりと部屋の中を見回した。

「ほんに狭く薄暗く湿っぽく素敵なお部屋ですこと」

「褒めと貶めが同居してるでしょ。若干貶めが優位だけど」

「我々、一反木綿と猫娘の巣には最適でございます」

「猫娘って君のこと?確かに時々、鋭い牙見せるもんね」

 ははっと俺は笑うが、ノラは一切表情を変えない。そしてその背後にそれ以上の藪蛇を許さない、不穏な空気を感じ取る。

「なにか仰いましたでしょうか?」

「いえ、なにも言ってないです。すいません」

 俺は素直に謝る。ノラは、普段は柔和でしとやかな出で立ちだが、時にえらい迫力を纏うのだ。

「一寸、失礼いたします」

 ノラが押し入れの襖を開けて中に入り、何やらごそごそ動き、再び出てきたときには寝巻に着替えていた。

「本日はもう寝ましょう。引っ越しで疲労困憊ですし」

「疲労するような荷物じゃないでしょ。ちょっとした山登る人より軽装だよ」

「なんにせよ、夜更かしはカロリーの無駄です」

 そう言ってノラは布団に横になった。

「そこは同意」

 俺もトイレで着替えて横になり、長く伸ばした紐を引っ張って蛍光灯を消した。

 ノラは何も言わなかった。仰向けになり、腹のあたりに手を置いて、妙によい姿勢でもって寝息をたてていた。片や、俺はと言えば、なにぶん女性と隣り合わせで寝るなど初めてのことだったので、どうにも緊張して眠気がこなかった。しばらくのあいだ、横向きになったり、うつぶせになって枕に顔をうずめてみたりと色々試したが、寝付くことができず、結局もとの仰向けになってふうとひとつ息をついた。横に目をやると、ノラは微動だにせず明らかに眠りについていると思われたが、駄目もとで「なあ」と声に出してみた。

「なんでしょう」

 ノラが答えた。まだ起きていたのだ。

 なんでしょうと問われて、俺は口ごもってしまった。何も考えていなかったのだ。

「なんだか眠れないんだよね」

「半世紀も待てば永遠に眠ることができます」

「そりゃ昇天だ!もっと普通に、睡眠のことについて語らいたいの」

「目をつむって執事の数でも数えていればよいのです」

「羊!わけわかんないでしょ、執事がわらわらいたら」

「寝入りのまどろみの中でも、ツッコミは健在なようで」

 なんだか俺を試しているような物言いだ。

「どうしてノラは漫才をするの?」

 ふと思い立って俺は問うてみた。

「俺なんかは単純なんだ。以前ノラにも言ったように、学生時代に笑えない日々で、お笑いだけがよりどころで救いで、だからのめりこんだ。そうするしかなかったし、そうしなきゃ気が狂ってたと思う。でも、ノラはどうなの?どうして人を笑わせたいと思ったの?」

 長い沈黙があった。ノラは眉ひとつ動かさなかった。冷蔵庫のモーター音がなんだか大きく聞こえた。流しの蛇口からは時折水滴がこぼれ,鍋の溜まった水の水面を叩いた。

「あえて言うのであれば、血です」

「血?」

「わたくしの父は、関西でさる漫才師をしておりました」

「え?そうなの?」

 俺は驚いた。

「母はわたくしが七カ月の時に家を出ていったそうです。以来わたくしは男手ひとつで育てられました。物心つくころには、父の演芸場を出入りして、舞台袖や客席から様々な芸事を見てまいりました」

 ノラがぱちりと目を開けた。その瞳は、薄暗がりの中でもきらきら輝いて見えて、俺の心を穏やかに昂ぶらせ、震わせた。

「父はわたくしを食べさせるため、貧困から脱しようと必死でした。ネタ作りの時は部屋にこもって机に向かってずっと唸っておりました。新作のネタをおろしては、頻繁に舞台に立って、世間に名を売る機会をうかがっておりました。わたくしは、舞台に立つ父の姿が好きでした。それは本当に生き生きとした表情をするのです。幼いながらに、ああ、この人はこれが生きがいなんだと感じていました。世間的にはまだ無名でしたが、演芸場では負け知らずでした。身内の手前味噌もあるでしょうが、わたくしから見ても才能はそれなりにあったと思います。しかし演芸場でテレビプロデューサーの目に留まり、全国区でネタを放送できるチャンスを得た矢先に、父の相方が賭博で捕まり実刑を受けてしまいました。途方に暮れた父は、一人で舞台に立つようになりましたが、以前のように人を笑わせることができませんでした。部屋に引きこもってネタ作りに苦闘して唸る頻度も増えていきました。苦しんでいる父を見るのが嫌で、わたくしは別の道を進言しましたが、父は耳を傾けず、舞台に上がらない俺は俺じゃないと言いました。やがて父は、ネタ作りの促進剤と称してアルコールをあおるようになりました。きっと煮詰まっていたんだと思います。徐々にアルコールの深みに嵌るようになり、昼間から深酒をして方々で問題を起こしました。何度も留置場に入れられているところをわたくしは迎えに行きました。結局父は演芸場に愛想をつかされクビの宣告を受け、最後は酔ってふらふら歩いているところを車にはねられて死にました」

 沈黙が訪れた。俺は、何か声をかけるべきなんだろうと思ったが、かけるべき言葉が見つからなかった。

「明治様」

 ノラが口を開く。

「父を生かしたのも笑いなら、父を殺し絡めとったのも笑いです。わたくしは漫才に対して、愛憎半ばする複雑な心持がございます。父との思い出を払拭し、すべてをリセットして新たに生活を築くために、わたくしは東京に移ってまいりました。いくつか転々として、こちらのアパートにたどり着き、近所の挨拶に向かったら、そこで徒手空拳で笑いの求道に挑む大馬鹿者と出会ってしまいました。血がうずくのがわかり、わたくしは狼狽しました。この者と組めば、父への手向けとなるような、よい漫才ができるのではないかとつい考えてしまうのでした。つとめて傍観者であろうとしたのですが、何の因果か結局その者と組むことになってしまいました。そして今や、わたくしも父と同じ笑いという戦場に立っております」

「ノラ……」

「さて、長話はここまでです。今宵はもう寝ましょう。明日もタフな一日がまっております」

 しばらくのあいだ、俺の脳は逡巡した。ノラが語ってくれた半生を、リアルにクリアに、イメージしてみた。

「なあ、ノラ。話してくれて、どうもありがとう。ノラのことを少し知ることができて、その、すごく嬉しいよ。俺達はもう少し互いのことを知るべきだと思うからさ。そうすれば漫才でも呼吸が合うようになるかもしれないし。それに、なんていうかその、漫才とかそういうの関係なしに、君のことを知りたい気持ちがあるというか、なんというか――」

 ふと見ると、ノラはすでにすうすうと寝息をたてて今度こそ本当に眠っているのだった。

「て、寝てんのか!すげえ恥ずかしい独り言じゃないか!」

 あてつけに、しばらく寝顔を眺めてやろうと思った。無防備で、安からだった。普段はノラは年齢よりも落ち着いて見えたが、寝顔になると逆に少し幼く見えた。

恥ずかしい独り言を言わされたと思うと同時に、ノラの耳に入ってなくて、少しホッとする自分もいたりした。

改めて横になると、今度は穏やかなまどろみがやってきて、俺は眠りについた。


朝起きると、どこからともなくトントンとまな板を叩く音が聞こえ、ほのかな味噌汁のにおいが漂い、エプロンを着たノラが笑顔で俺の目覚めを待っている……ということはなく、ノラは寝付いた時とまったく変わらない姿勢で眠っていた。時計を見ると、もうすぐ七時だった。俺は身を起こすと、「ノラ」と声に出した。まったく反応がないので、俺はもう一度「ノラ」と声をかけ、少し体をゆすってみた。

「……なんでしょう」

 ノラが掛布団に深く身を埋めながら、呻くようにつぶやいた。

「もうすぐ七時になっちゃうよ」

「……それがどうしたというのでございましょう。起床が七時を回ったら世界が終わるとでも言うのでしょうか」

「だれもそこまで言ってないでしょ。起きないと俺、仕事に間に合わないよ。ノラも工場で働いてんでしょ。遅刻しちゃうよ」

「……働いておりません」

「えっ。だって、こないだバナナチップ工場で働いてるって言ってたじゃん」

「……先日、親会社がつぶれて閉鎖いたしました」

「……」

 俺は呆気にとられて声も出ない。

「……無職になり家賃が払えなくなったところに、頼まれたらノーと言えなそうな男が都合よく下の階に住んでいたから、適当に口実をつけて転がり込もう、ということではございません。どうか漫才の精進のためという建前をアホみたいに信じ込んでいてください」

「言っちゃってる!建前って言っちゃってるから!」

 ノラがそろりと顔を半分布団から出す。

「わたくしの目を見てください。これが嘘をついている目に見えますでしょうか?」

 ノラが白目をむく。

「おちょくってるでしょ、それ!」

「もう七時を回ります。早く行かなければ遅刻してしまうのではないでしょうか」

「そりゃそうだけど。大事な話の最中だ」

「労働こそ尊く大事なものです。留守中はわたくしが家を守っておりますので、どうかご安心して労働に励んでくださいませ」

 脳裏に周坊の嫌味な顔が浮かんだ。遅刻をしたら、またネチネチと嫌がらせをする口実をつくってしまう。

「まあじゃあ、行ってくるけど。まだ話は終わってないから、続きは後で」

「お気をつけて行ってらっしゃいませ。わたくしは布団に横になりながら、漫才に思案を巡らせておりますので」

 そしてまたすうすうと寝息を立て始めるのだった。

 その朝寝の寝顔がまた穏やかで、なんだかこれ以上咎める気も削がれ、俺はパンの耳を齧りながら家を出た。結局かわいい娘には弱いのだ。

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