第44話035「精霊(スピリタス)との相性」
「じゃあ、早速だがまずは俺がさっきみたいに
そう言うと、ハヤトがさっきのように体から強烈な光を発し、
「それじゃあ、まずは⋯⋯⋯⋯ティアラ」
「え! あたし!?」
私はまさか指名されるとは思わなかったので少しキョドってしまった。急になによ! ハヤトのバカ!
「ティアラ⋯⋯まずは目の前にいる
「いるのが当たり前⋯⋯て思って触れる?」
「ああ。皆は今まで
そう言うと、ハヤトが周囲の
か、可愛いじゃない!
可愛いものに目が無い私にとって
「か、かわいいわね、この子たち⋯⋯」
「ああ。基本、
私は
ポフ。
「あ、やわらかーい!」
「⋯⋯⋯⋯え?」
私はハヤトが横で呆気に取られていたのにはまったく気づかずに、
「わー! 何、この可愛い生き物! 最高ーーっ!」
一人、
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「お、おい、ハヤト⋯⋯どうした?」
ソフィア先生が呆気に取られている俺に話しかけてきた。
「あ、いや⋯⋯ティアラがいきなり
「どういうことだ?」
「いや、さっきも話したが普通これまでの常識が邪魔をして
「そんなに難しいものなのか?」
「ああ。やってみればわかる」
そう言って俺はソフィア先生に促した。すると、
「ぜ、全然、触れられん」
「いや、それが普通だ。ティアラが特別なだけだ」
実際、ティアラのようにこんなすぐに
とりあえず、ティアラは
——三時間後
「全然触れない⋯⋯」
「何か触れた感じはあったのにー!」
「できない⋯⋯全然」
皆、いろいろと考えながら挑戦するもののティアラ以外は誰も
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
食事を終えたハヤトは一人合宿所から出て近くにある東屋にきていた。
「まさか、ティアラが初見で
本来、これまでの常識が邪魔をして
「最低でも一ヶ月以上はかかると思っていたがティアラが俺と同じ『初見』で
ハヤトもまたティアラと同じく初見で
そんなことを考えながらハヤトが一人物思いに耽ってボソッと呟いた時、
「ほぉ。ハヤト以外で初見で
どこからともなくハヤトの言葉に返答があった。
「なかなか面白いことが起きているじゃないか⋯⋯」
ハヤトに返事を返した男が森の奥からゆっくりと歩いてくる。
「⋯⋯ジャン」
「いかにも、我こそはジャンノアール・アリストファレスである!」
そこに現れた男はジャンノアール・アリストファレス国王だった。
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